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観た映画の感想とそれから連想したアレコレ(ネタバレ有)。

ワンス・ウォリアーズ  ONCE WERE WARRIORS

2006年03月17日 | Weblog
1994/1h44m/ニュージーランド ☆☆☆☆
1994年モントリオール映画祭グランプリ、最優秀女優賞(レナ・オーウェン)
 監督:リー・タマホリ Lee Tamahori
製作:ロビン・ショールズ
原作:アラン・ダフ(文春文庫・1995年刊)
脚本:リヴィア・ブラウン Riwia Brown
撮影:スチュアート・ドライバー Stuart Dryburgh「エンジェル・アット・マイ・テーブル」「ピアノ・レッスン」
音楽:マーレイ・グリンドレイ Murray Grindlay
マレイ・マクナブ
出演:レナ・オーウェン Rena Owen
テムエラ・モリソン Temuera Morrison
ジュリアン・アラハンガ Julian Arahanga
マヌエンガロア・カーベル
ジョージ・ハナレ George Henare

ニュージーランド国内でタブーとされていたスラム街のマオリ族の現状をマオリ族の血を引くアラン・ダフのベストセラーを基に映画化した作品。監督は同じくマオリ族の血を引き、CM界で活躍する一方で大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」の助監督を務めた経験も持つリー・タマホリ。人口の約90パーセントをイギリス系が占めるニュージーランドにおいて、先住民ポリネシア系マオリ出身の父、イギリス系白人の母との間に生まれる。映画界入り以前の1970年代は、コマーシャルアーティスト、あるいは写真家としての道を歩んでいた。 1970年代後期から1982年までブーム・オペレーター(Boomoperator - 録音アシスタント)を出発点として映画製作に従事。 その後、テレビコマーシャルフィルムを監督・製作、100本以上を手がけて国際的賞を受賞するなど頭角をあらわし、1983年にジェフ・マーフィー(Geoff Murphy)監督『UTU』(日本未公開)などの長編作で助監督を務めながら、監督手法を磨く。主演は「モアイの謎」に続いて2作目となる英国人とマオリ族のハーフ、レナ・オーウェン。共演のニュージーランドのテレビ界で活躍するマオリ族出身のテムエラ・モリソンは、『ワンス・ウォリアーズ』の演技で絶賛を浴び、ハリウッド映画に進出した。『スター・ウォーズ エピソードII クローンの攻撃』で賞金稼ぎジャンゴ・フェット役を演じることになって、大変喜んだという。キャスティング・ディレクターのガーランドは、「『ワンス・ウォリアーズ』を観て以来、すばらしい役者だと思っていた」と語る。「この配役のために彼のことをルーカスに話すと、監督も大賛成してくれた」とつづけた。モリソンのその他の出演作品には、『バーブ・ワイヤー/ブロンド美女戦記』『D.N.A』『スピード2』『6デイズ/7ナイツ』『フロム・ダスク・ティル・ドーン3』がある。ニュージーランド最大の都市、オークランド郊外。ベスはジェイクと結婚して18年が経っていた。彼女は、マオリ族の王族の子孫だったが、もと奴隷の一族だったジェイクと地位も名誉も捨てて結婚した。ジェイクは、野性的な魅力にあふれた筋骨たくましい男、彼女は5人の子の母親になった今もジェイクに夢中であった。だが、ジェイクは行きつけのパブに入り浸り、拳を振りかざしては腕っぷしの強さを自慢してばかり。ベスが歯向かうような態度をとれば、彼女にも同じように拳が飛んでくる。ベスは家族の絆を守ろうと必死だったが、やがて、そんな様々な暴力が家族を崩壊させてゆく… …。この映画に登場するマオリ族は、ポリネシア人の流れを汲むニュージーランドの先住民族である。ニュージーランドの全人口の約12%がマオリ族であるが、しかし、その中でも都市部のスラム街に住むマオリ族は様々な形で差別を受け、失業者が続出、犯罪者も後を絶たない。映画は、そんな彼らを取り巻く状況、彼らの怒り、哀しみなどを、力強く、そしてダイナミックに切り取ってゆく。これは、かつての“誇り”を支配者側の様々な“力”が踏みにじっているという点で、スパイク・リー監督を代表とする黒人映画にも同様して見られる問題点でもある。)を映画化し監督デビュー長編作として発表。 白人がマジョリティーとなっているニュージーランドで、マイノリティーとして生きる現代のマオリが置かれている貧困や生活苦を映像化。マオリ家庭の妻と子どもの視点から捉え、疎外感と逆境の中で子どもがマオリとその戦士の伝統文化に目覚めて誇りを取り戻してゆく描写は、植民地としてのニュージーランドの歴史と、同国の現状を捉えた問題作として国際的に大きな注目を浴びる。 この作品は、ニュージーランド国内でジェーン・カンピオン監督の『ピアノ・レッスン』(1993年)や、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』(1993年)と並ぶ興行成績をあげ、タマホリにとって映画監督としてのブレイクスルーとなった。ハリウッドへデビュー作の成功を期に、ハリウッドへ製作拠点を移し、ロサンゼルスを舞台とした犯罪映画『狼たちの街』(1996年)は、1950年代のフィルム・ノワール形式を踏襲して製作、犯罪映画『L.A.コンフィデンシャル』(1997年)などハードボイルドや犯罪もの流行の先鞭となった。 また、著名俳優アンソニー・ホプキンスを主演に、アレック・ボールドウィン助演で脇を固めた大自然アドヴェンチャー『ザ・ワイルド』や、ジェームズ・パターソン(James Patterson)原作で犯罪心理捜査官アレックス・クロスシリーズAlong Came a Spider (1992年 - 日本語訳: 『多重人格殺人者』新潮文庫1994年刊)を映画化した『スパイダー』でハリウッド監督としての地歩を築く。
スパイ・アクション映画ピアース・ブロスナン、ハリー・ベリーの主演で、イギリス、スペイン、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、韓国、ハワイのマウイ島と、世界各地でロケーションを敢行して製作した007ジェームズ・ボンドシリーズ20作目の作品『ダイ・アナザー・デイ』を発表。さらに2005年にはロブ・コーエン監督(RobCohen)のヒット作『トリプルX』の続編、『トリプルX/ステイト・オブ・ザ・ユニオン(邦題:トリプルX/ネクスト・レベル)』でもスパイ・アクション映画を
手がけた。現在ハリー・ベリー主演のアクション作や、フィリップ・K・ディッ
クの短編「ゴールデン・マン」映画化の準備中と伝えられている。2006年1月8日
に、売春のおとり捜査にひっかかり逮捕された[1]。
主なフィルモグラフィー
1983年 『UTU』(助監督、日本未公開)
1983年 『戦場のメリークリスマス』(助監督)
1994年 『ワンス・ウォリアーズ』 Once Were Warriors (本作以後は監
督作品)
1996年 『狼たちの街』 Mulholland Falls
1997年 『ザ・ワイルド』 The Edge
2001年 『スパイダー』 Along Came a Spider
2002年 『007 ダイ・アナザー・デイ』 Die Another Day
2005年 『トリプルX/ステイト・オブ・ジ・ユニオン』 xXx: State ofthe Union

P.S. K-1のTOAもマオリ族である。これを見た後、少しは彼贔屓になるかも?


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