2013年12月に公開された「にしてつWebミュージアム」、公開1年半となり公開している写真は1万点近くになります。2006年から西鉄本社に遺る膨大な記録写真(ネガ・ポジ中心)のデジタルアーカイブ化を担当させていただき、同時に写真の解読・解説作成とデータベース化を進めてきたもののアウトプットのひとつがWebミュージアムです。
年間の更新計画のなかで、私的に大きな課題なのが電車やバスの車両形式を把握すること。とくに西鉄バスはグループで全国一の保有台数を誇り、永くグループ内に車両製造会社も保有するなど、常にバス業界をリードしてきただけに車両の変遷が複雑です。少しずつ整理し、にしてつWebミュージアム内で記録写真の一端の公開を加速しています。
掲載分は「歴代車両図鑑・バス編」に順次追加している歴代高速バスの紹介ページ。7月に入ってから追加公開を続けていますので、ご興味ある方はご覧ください。
公開写真の一部は、西鉄天神高速バスターミナル(ソラリアターミナルビル3F)内にパネル展示され、定期的に入れ替えられる予定です。
見逃しがちですが、福岡・天神地区が今のような九州一の繁華街になった理由のひとつが、昭和36年の日本初となる鉄道駅と一体のバスセンター開業です。九州一円だけでなく、日本最長となる福岡ー東京間の夜行高速バス「はかた号」をはじめとする天神発の高速バスの存在が、天神地区全体のポテンシャルを高めてきました。
まちの歴史を何で見るのか、ビルや建物に見立て語るのがギンギラ太陽'sの演劇。商業施設やファッションなどで見ることもできます。駅の変遷や交通網・道路整備などで語る都市計画、交通輸送では輸送力増強の手段として、また乗り心地やサービス向上のために車両の改良は欠かせません。その一端が伝わればと思っています。