小さな日記

ワンクリック募金 毎日クリック!
http://clickbokin.ekokoro.jp/

善と悪

2010年11月03日 | テレビ
池上彰さんの番組でレアアースの説明を聞いた。レアアースは、希土類17種類の総称で、たとえば鉄をステンレスにするのもレアアースの力だそう。埋蔵国は多数あるが、採掘しても抽出する際、放射性廃棄物が出るので、処理にコストがかかるので、中国に依存してきたという。

中国は、放射性廃棄物を適正に処理しているのだろうか?適正な処理をしていたら、安価なわけがない。

調べてみたら、たとえば、ハイブリッドカーには、酸化イットリウムが必要で、それを抽出すると、トリウムという放射性廃棄物が濃縮されて出てくる。トリウムは、ウランやプルトニウムと同じく、核燃料で、気が遠くなるほど長い期間140億年、何世代にも渡って有害、危険な放射能を出し続ける物質だ。

こんな公害があった。マレーシアのブキメラ事件だ。1980年代、日本の三菱化成も35%資金を出していたARE社の工場が、レアアース抽出になんの手はずもなく放射性廃棄物を放置していたために、近隣の住民が、白血病、ガン、先天性障害、流産、死産という健康被害にあった。被爆だ。
http://japan.nonukesasiaforum.org/japanese/japan/tokio16.htm

http://www.jca.apc.org/unicefclub/research/92_kougai/kougai_2.htm

レアアースは、携帯電話、テレビ、カメラなど、日常使う物にも使われていて、悪い事をしいるつもりはなくても、どこかの国のだれかの命を脅かしていることをまざまざと気づかせてくれる。普通に暮らしていても悪に加担してしまっていることを、いつも忘れないでおこう。ハイブリッドカーはエコと思っていても、こうなのだから。コマーシャルではこういう情報は絶対教えてくれない。

日本でも、昔はレアアースを採掘していたこともあったようだ。公害を懸念してなくなったのだ。中国だったらいいというのか。いいわけない。被爆者は増え続けている。ヒバク公害は世界中にあるのだ。