小さな日記

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高円寺

2008年10月17日 | Weblog
連れ合いに誘われて東高円寺のロックライブに。地下の店は壁にサイケデリックな絵が描かれ、ミラーボール、赤いライト、ワインカラーの別珍のステージカーテン(デヴィッド・リンチの映画に出てくるような)。お客様の女の子は、60年代古着ワンピに厚底ブーツ、アイライン強調メイクでアンニュイ。男の子は、ピタTに細身パンツでロンゲ。バンドは、ジュリアス・シーザー(寺山修二、天井桟敷の音楽)や、あがた森魚風。なんとも、タイムスリップしたような。でも、デジタル機械が昭和を再現しようとしてる感はぬぐえない。だって、演奏は上手いし、機材がいいし、曲の構成もきちんとしてて、「こわれかけのカセットテープ」ってバンド名なんだけど、どうもこわれることができないようだから。大音量でのたうちまわるサウンドを物ともせず、聴衆はとてつもなくじっと静かに聞き入っていた。

せっかく高円寺に来たのだからと、わたしが27年前に働いていた思い出のお店に。わたしたちの1stレコードのジャケット写真(画像)は、マスターにピアノの前で撮っていただいたもの。

初めは客として行っていたお店だった。
カウンターの中で、キビキビと動くマスターの所作に感動した。マスターは三島由紀夫劇団の役者さんで、映画のスティール写真も撮ってらして、お話がとても面白かった。今もマスターの美学を尊敬している。また、お料理がとても美味しくて、わたしはここで料理のセンスを学ばせていただいた。

店があるかどうか心配だったけれど、ちゃんとあった。マスターも店の雰囲気もちっとも変わらず、グランドピアノの位置も変わらず、でもお料理やお酒の品数はずっと増えて、嬉しかった。レコードから復刻したCDを贈り、二人で演奏もさせていただき、美味しく楽しく過ごした。お客様は昔と同じ、暖かい方たちばかり。2代目も増えているそうだ。今度はうちの子たちも連れて来よう。25年。長いようで短いようで。でも、とにかく、二人の子どもたちが育った年月。その店に二人で戻って、なにか、人生の新しいステージが始まるような。。そんな気分。

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