考えるな。
考えるな。
感じろ。
おはようございます。
昨日は、かずこさんとデイサービスの見学をして来たが、
私は大いに考えてしまった。
かずこさんは見た目、年齢より若く見えたり、お洒落に見えたり、
華やかに見えたりする。
歩くのも達者というより、まるでランウェイを闊歩するモデルみたいに
しゃなりしゃなりと歩く。
ただ、とてもボケているだけだ。
だからといって、恥じらいを持っているし、プライドはエベレスト級だ。
そしてどんな時でも冗談を交えながら、ウィットに富んだ会話を好む。
品行方正な人だとドン引きするくらいの、ブラックジョークもお得意だ。
この点は、主に会話する相手が、私だからかもしれない。
私のせいかもしれないが、
なにより、自分はバリバリしっかりしていると思っている。
認知症の自覚はない。
自覚がないくらい、ボケているわけだけれど・・・
昨日行った先は、
年齢的には、かずこさんと同世代の人が多いだろうが、
かずこさんが、やたらピチピチに見えたのは私だけだろうか?
「ここは、かずこさんにはまだ、早い?」と感じた。
ん~・・・
よし、別の施設も見学してみようと思う。
何かと考えてしまう昨今、我が家のおじさんは考えない。
いや、考えちゃいけないらしい。
我が家の猫トイレは、まるで箱庭だ。
おじさんが、掃除をするたび、猫砂で枯山水を描いている。
猫の手が入れば、すぐに壊れてしまう、儚い芸術だ。
『日のいずる時』
朝日の眩しさが、光の輪を描く、作品。
『大地の核』
地層を捲っていくと、ドラゴンボールみたいな核になるんじゃね?
と想像を掻き立てられる作品。
『男と女』
線がありますね。
男と女は寄り添いつつも、小川がある。
細い川ながら、これがなかなか越えらない訳です。
『コスモへ』
なんか、発信してますね。
宇宙に、なんか発信している!
『快感』
あぁぁ、これ見ると、なんかスッキリする。
やはり、日本人はシンメトリーが好き!
『大発信』
コスモへの発信の規模、拡げました。
これを、無の境地で作っているらしい。
それなのに、私はある日、
「昨日の枯山水、傑作だったのに、
撮影する前に、おたまに壊されたの。あれ、もう一回作って。」
と、無粋なことを言ってしまったのだ。
すると、おじさんは言った。
「昨日の枯山水の形?ぼく、どんなのを作ったんですか?」
おい、まじで無の境地だったのかよ?!
おい、まじか・・・
私は、心底驚いた。
この猫砂アーチストの深淵に触れて、驚いちゃったのだ。
そして、案の定、昨日を思い出しながら
考えに考えて作った枯山水は
この有様だったという。
最後に、おたまの造形美
これは、なんだ?
猫の首の長さって、こんなだっけ?
手の向きとか、おかしくない?