私が住むマンションの植え込みでは、
ツツジが満開になっていた。
おはようございます。
ピンぼけた・・・。
土日で、よねの様子はガラリと変わった。
闘病をするようになって以来、
私が離れると、「ちょっとー」っと呼びに来ていたのに、
この週末は、逆に私と距離を取りたがった。
離れた座布団で、ずっと静かに動かない。
寝ているのではなく、動かないのだ。
撫ぜても、首をもたげる事もしない。
「これは、まずい」
まずいのだが、まずいのか?と考える。
もう、そっとして置こうか?という考えが過る。
静かに嫌がるよねの体中を触りながら、
その手が口元に差し掛かると、ようやく、よねが動いた。
「口が痛いんだよね?」
だったら、まだやる事があるじゃないかと、
過った考えを振り切った。
腎不全の症状の中に、口腔内の炎症がある。
その炎症で、痛みが出ているのだろうと考えて、
私は、昨日、病院へ連れて行った。
待合室では、老婦人と猫がいた。
老婦人は
「野良ちゃんなんだけど、痩せて行き倒れてるから」と言う。
キャリーケースを覗いてみると、ぐったりした茶白の猫だった。
保護の経緯を聞いている最中、院長から呼ばれ、
老婦人は「お先に」と私に言って、キャリーケースを持ち診察室へ入って行った。
その3秒後、院長の声と老婦人や看護師らしき声が聞こえた。
「うわ~~~」と「きゃーーーー」だ。
院長、名誉の負傷。
そして、
次に待っていた私を呼ぶ声は、院長ではなく、奥さん先生だった。
「悲鳴、聞こえた?ふっはっはっは」と笑う、奥さん先生。
私も、つい、うっかり、一旦爆笑して、仕切り直した。
「もう、延命は望んでないんです。
ただ、痛い辛いを楽にできるようにしてやりたいんです。」
そう告げると、奥さん先生は、
「まず、血液検査してみよう」と言い、よねの採血をした。
そして、
「数値は悪い。でも思ったほど悪くないの。
おかっぱさん、まだまだよ。先を考えた、お薬にしましょう。」と。
効き目が強いステロイドは、ここぞという時のためのもの。
今回は、ビタミン投与と共に、1~2日効力の痛み止めを注射し、
明日からは、投薬で消炎させて痛みを抑える。
という事で、今日から投薬だぞ、よねさん?
おぉぉ、顔が上がったね。
痛みが治まってる様子だな。
よね「撫ぜてよね~」
おぉぉ、撫ぜてよねコールも蘇ったのね。
ツツジの次は、アジサイの頃か。
よねは、ツツジもアジサイも、きっと見たことがない。
よねが、もし見られるとすれば、それは空に帰るついでに、だろう。
よねが、ついでに見る花が、アジサイなのか、ひまわりか、
コスモスなのかもしれないが、
それを決めるのは、よね、君が決めてくれればいい。
それまで私は、よねの命が、余すところなく燃え尽きて、
きれいさっぱり無くなるまで、よねのご機嫌さんな日々を守りたい。
※皆様へ
いつもお越し下り、ありがとうございます。
コメントのお返事や、皆様のブログへの訪問などが
滞る事が増えてくると思います。
申し訳ありません。