いよいよ今日はラスト

　いよいよ今日は台湾最後。　物々しい警護をしている最中、ホテルを出発。　一体どなたが宿泊なさったのかしら・・・。
　なんとバスが走り始めて、ガイドさんが「とても残念なお知らせがあります。　昨日行った所が地震に遭い、一人亡くなり大勢が怪我をしました。」と言われてビックリ。　ちょうど昨日立ち寄ってお昼ご飯を食べたあたりがかなり酷かったとのこと。　「娘達が心配しているだろうなあ・・・。」　「まあ日程表も渡してあるから、大丈夫よ。」　と二人で話した。　それにしてもそう頻繁にあることではないだろうに、１日日程が違えばどの様なことになっていたか分からない。

　まずは忠烈祠へ。　革命や抗日戦などで戦死した約３９万人の将兵の霊をお祭りしてある。　陸海空軍のエリートが４カ月単位で交代し、直立不動で英霊を守っているとのこと。　１時間ごとで衛兵交代式が行なわれる。　（イギリスでも見たが、とても遠くて何だか可愛かったなあ・・・。）　実に厳粛な雰囲気であった。　なんともちょうど年齢的には息子くらいになるらしく、顔にはあどけなさもあった。　ガイドさんが、「イケメン揃いの超エリートですよ。　鍛えまくられて、起床は６：００、就寝は９：００です。」などと説明されていた。　こんなに若い人たちが先頭に立って戦いなどという世の中にならないことを願いながら見学した。



　昼食の待ち時間に何気なく発見。　宅配バイク。　それからオレンジの花をつけた街路樹がいたるところに・・・。



　その後今回の一番の私のお目当て。　故宮博物館見学だ。　収蔵数は７０万点あまりになるとか。　近代中国の戦乱の難を逃れて北京から台北へ移送されてきたらしい。　中国歴代皇帝の収集した逸品、国宝級の品々が展示されている。
　まあそれにしても人の多いの何のって。　入り口に入るやいなや気分が悪くなるくらいの人の多さにただただ驚き、「これでは展示物を見ると言っても１日では数えられるくらいしか見れないのだろう。」　「ましてや話題の品物は数時間待ち時間がありそうだなあ・・・。」と思っていたら、要領よくガイドの人がこれだけはと言うものをサササッと連れて歩いてくれ、例の「肉形石」「翠玉白菜」「象牙龍船」「水仙盆」は見ることができた。　本来なら数時間並んでいるとか・・・。　さすがと言うか・・・。　もっと人が少ないと思っていただけにあまりじっくり味わってみると言うことはできなかった。　自由な時間が全くと言ってよい程なく、もちろんカメラの持ち込みはできないため写真は何も撮れなかった。

　とても良い想い出をたっぷりお土産に持って空港へ。　しかしなんとなんと！！昨日の地震でコンピューターが異常になり、空港は大混乱。　あふれんばかりの物凄い人で、出国手続きも物凄い時間がかかった。　何だかデイズニーランドで列をなしているようなウネウネした並び方。　前進しない状態で相当な時間がかかり、飛行機は出発時間が多少遅れていた。　その飛行機に乗るメンバーの最後に私たちはなってしまった。　主人曰く「荷物だけ乗せて飛び立ちはしないよ。」　「う～ん、それは困るけど、のんびりできないよね。」　もうイライライラ・・・。　「そんなにイライラしなさんな。」　「そうねえ。」　こんなやり取りを数回してようやく出発。　重いからとお土産をこれまで買うこともせず、空港で待ち時間があるから買えるよねなどと思っていたのに・・・。　と言うことで、本当にお土産話になりそう・・・。

　無事に搭乗できてやれやれ。　夕食の機内食をいただきながらふと窓の外を見ると綺麗なお月さまが・・・。　楽しい素敵な想い出になりました。



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