アイホンとかアイパッドとかの携帯情報端末がはやりだが、パソコンでしかできないこともある。
それは楽譜の作成。
小さな画面で指先を使って五線上の音符を操作することは、事実上不可能に近い。
マウスを使って操作したり、スキャナーを使ったり、結果をプリンターに印刷したりすることはパソコン使って初めて可能になる作業に違いない。
「スコアメーカー」と「シンガー・ソングライター」という2つの楽譜作成ソフトを使っている。
スコアメーカーは、楽譜をスキャンしてパソコンに取り込む機能がある。
これは一昔前なら、不可能と言われていたことだ。
五線を検出し、五線上の音符の縦と横の位置を計算し、音符の形を正確に割り出しという大変なプログラムになる。
ここまで進化させた技術者たちに敬意を表したい。
印刷された普通の楽譜なら、90パーセントくらい完成されたものができる。
歌詞も拾えるが、英語やドイツ語などはちょっと難しい。
小さな音符が混じっていたり、五線の上側に歌詞が書いてあったりするものはエラーが多発するし、手書きの楽譜や、コピーされた薄い楽譜などはスキャンできない。
取り込んだ楽譜は、音符はもちろん音楽記号などもワープロ感覚で貼り付けられるので、きれいな楽譜に仕上がる。
シンガー・ソングライターは、最初から自分で音符を並べて曲を作るタイプのソフト。
MIDI楽器から音を取り込んで楽譜にする機能もあるが、使い物にはならない。
音符を入れると音が鳴るので、耳コピの時にはこちらのソフトを利用する。
ローランドのMIDI音源が付属しているので、比較的良い音だ。
スコアメーカーの楽譜はMIDIファイルに変換して、こちらで取り込んで音を鳴らしたりする。
取り込んだ楽譜を元に編曲する時には、ちゃんとした音が出ていないと話にならないからである。
音符をデジタル化すると、MIDIとして音を鳴らすことができるし、移調などが簡単にできる。
これまでに作った楽譜は1000曲あまりで、自分で編曲した曲は300曲くらいある。
パソコンを使った楽譜作成や編曲は、テニスやギターと共に、まかなーの趣味の中の大部分を占めている。