かつお節削り器がいくら便利でも、主人公はかつお節の方であろう。
そこでかつお節本体についても、少し詳しく述べておきたい。
筆者がまだ子供の頃から、かつお節は使われていた。
かつお節は削りたてが一番美味しい。
今は削ったものが市販されているので、そちらを使う家庭が多い。
昔はどの家庭でも自分で削っていたわけで、そういう意味では少し残念である。
我が家では、かつお節は三越で買っている。
前は静岡県焼津の「山政」という作った会社名で出ていたが、最近は三越印となったようだ。
なるべく太くて大きいものを選ぶ。価格は2000円くらい。
そのままでは乾燥し過ぎているので、白菜やキャベツの一番外側を使って包んでおくと良い。
かさばる時は、その上からラップを巻いて袋に入れる。
冷蔵後の野菜室に保存しておけば、一週間くらいで柔らかくなる。
一番外側は皮や汚れなどが付いているので、包丁でこそぎ落とす。
なお、長く使わないと白いカビが生えて、真っ白になることがある。
この時は、水洗いしてキッチンペーパーなどで水分を良く拭きとる。
頑固なカビなら、ナイロンたわしでゴシゴシと擦ったりする。
かつお節に水をかけてはいけないと言われているが、そんなに気にすることはない。
これまでの経験では、そのために味が落ちたと感じたことは一度もない。
むしろ白いカビを気にしながら使う方が精神的に良くないのはなかろうか。
なお、白いカビには毒性はなく、かつお節を作る時の重要なアイテムらしい。
かつお節には頭とお尻がある。
先っちょが少し細くなっている方が頭で、すんなりしている方がお尻である。
削るときは頭の方を削り器に突っ込んで使用する。
かつお節の「目」に順方向でないと、粉になってしまうことがある。
たまに偏屈者のかつお節がいて、反対に入れた方が良い場合もある。
常識にとらわれず、臨機応変に対応したい。
削ったかつお節と昆布をダシに使うのは、和食の常識である。
我が家でもずっと昔から味噌汁やお雑煮に、かつお節を削って使ってきた。
削り器は、ちょっと高級な「有次」の定番のもの。
今年の正月もお雑煮を作るのに必死で削ったが、さすがにトシを感じてしまった。
鋭い刃が付いているわけで、一歩間違えると指や爪を削ってしまう。
幸いこれまでにそんな事故は一度も起こしていないが、今後はどうなるのか。
指をケガしてしまったら、ギター弾きとしては最悪の結果になってしまう。
右手にかなり力を入れていなければならないので、今年は削った後に手がつってしまった。
これはちょいとマズイと思い、新兵器を導入することにした。
写真の「かつお節けずり オカカ」である。
なんだかちょっとカッコいいではないか。
かつお節を手前の茶色いところに挟んで、ハンドルを回して削る。
ネットで調べたところ、40年も前から使われている定番商品らしい。
これなら安全で、指をケガすることもない。
出来上がりは小袋に入った市販の削り節と同じような感じで、細かくて薄い。
そのまま食べるにはちょうど良いが、ダシを取るときはどうなんだろうか。
愛工業という会社の製品で、価格はアマゾンで5634円だった。
「安心と安全」は最近の流行り言葉だが、我が家もこの路線で行くしかないだろうと思っている。
「フッフッ、片腹痛いわ。」なんていうセリフは時代劇などで時々聞くが、
「フッフッ、お腹が痒いぜ。」なんていうセリフは聞いたことがないので、一般的な症状ではないのであろう。
しばらく前から、お腹の右側が痒い。
ダニか何かに食われたかなと、薬を塗ってみたが直らない。
そのうちに、左側も同じように痒くなってきた。
肌は弱いので、下着は日本製の綿のものにしている。
洗剤も一般の石油系洗剤では肌がかぶれるので、石鹸洗剤にしている。
最近洗剤を変えたのではないかと疑ったが、そんなことはないみたい。
試しに、シャツをパンツの上にして着てみたら、痒みが収まった。
洗剤でなければ、柔軟剤の類が原因ではなかろうか。
奥方は、前と変えてないと言っているので、いまのところ原因不明だ。
なんとなくお腹のあたりがスースーするが、しばらくこの状態で行くしかなさそうだ。
油揚げ、かまぼこ、椎茸、えのきなどを甘辛く煮て、うどんに入れたものが「きつねうどん」。
きつねの好物が油揚げということで、この名前があるようだ。
油揚げは、「えっ、こんなに?」というくらい砂糖を入れて甘辛く煮るのがコツ。
つゆは、いつもの桃屋のつゆを使って少し濃い目に作る。
うどんは冷凍うどんで十分だが、早めに取り出して水で洗って冷やす。
つゆの中に水を切ったうどんを入れて温め、あまり沸騰させないでうどん用の器に移す。
具は冷えないうちにうどんの上にそっと置く。
最後に、小ネギを千切りにしたものをパラパラと振りかけて出来上がり。
きつねうどんは材料費が安いこともあり、あまり上等な食品と思われていない。
シンプルで、とても日本的な食べ物だと思うが、どうだろうか。
奥方のレッスン生のために、本人の歌を何曲か集めてCDを作ることになった。
これがなかなか大変な作業なのである。
気軽に頼んでくるので、ここにどんなに大変か書いておこう。
歌を録音したものは、デジタル録音機に入れてある。
データはマイクロSDというものに記録されており、これをミニSDアダプタにセットしてパソコンに取り込む。
ファイルはMP3という形式だが、加工しにくいので一般的なWAV形式に変換する。
フリーソフトで「Lilith」というものがあり、変換にはこれが便利だ。
音の加工は「Sound Engine Free」というフリーソフトを使う。
まず、録音された歌の前後にある余計な音やノイズをカットし、場合によっては最後はフェイドアウトさせる。
音の大きさ、振幅はいろいろなので、全体のバランスを考えながら調整する。
「ノーマライズ」というのをかけると、最大振幅が0デシベルになるようセットできる。
一部分だけ音が大きく全体の音が上がらない時は、その部分だけを最初に下げてからセットする。
最後に少しだけシンプルなエコーをかけて、臨場感を出すようにしている。
CDを焼く(作成する)のには、「ウィンドウズ・メディアプレーヤー」を使う。
WAVファイルをまとめてドラッグして、CD-Rに書き込みすれば簡単に出来上がる。
途中で別のソフトが働くと音が途切れたりするので、ウイルスソフトは停止させ、ネットワークは無効にしておく。
全部で10枚必要だというので、続けて2枚目を焼こうとしたが、なぜか次のディスクを認識しない。
最初のうちはウィンドウズ8を再起動させながら続けていたが、途中から「メディアプレーヤー」の不具合と分かった。
1枚ごとにソフトを再立ち上げしながら、ようやく10枚完成した。
だが、これでおしまいではない。
これらの作業を続けながら、CDの表紙を作るわけである。
本人から提供された写真を組み込み、下の方に曲名を入れていく。
アドビの「フォトショップ・エレメント」という有名なソフトを使う。
バージョンが物凄く古いが、お金がないのでバージョンアップできない。
それでも支障なく使えているので、とても優秀なソフトと言えよう。
写真を切り貼りして、色や明るさを調整し、あたかもプロの歌手のように加工しておいた。
奥方がリボンを付けてできあがり。
本人や周りの人たちにとても好評だったらしい。