ずっと昔から愛用している椅子がある。
一人用の椅子で、「ラウンド・リクライニングチェア」と、古い説明書には書いてある。
買ったのは、昭和56年(1981年)ごろだから、もう30年以上も使っている。
椅子というのは毎日、しかも長時間使うものだから、随分と長持ちしている。
とはいっても、平成2年(1990年)にはクッションだけ取り替えた。
今はカバーもボロボロになったので、奥方お手製のカバーをかけてある。
リクライニング用の部品にも不具合が出たので、ジョイフル本田で買ってきたボルトとナットに取り替えた。
製造元は、「日本発条」という会社。
その後「オスロー」という名前で販売していたが、今はもう家具は作っていないようだ。
ネットによると、今もバネを作っている世界でトップのメーカーらしい。
この椅子を、なぜそんなに長い間使っているかというと、とても座り心地が良いからである。
テレビを見る時は、いつもこの椅子で見る。
長時間座っていても疲れないし、左右に回転するのもとても便利だ。
リクライニングもほぼ水平になるので、テニスの後の昼寝もこの椅子に座ったまま。
疲れている時は、文字通り死んだように眠ってしまう。
「安楽椅子」という言葉があるが、まさにそれである。
いつかこの世からおさらばする時も、きっとこの椅子の上で動かなくなっている姿で発見されるに違いない。