大型で強い台風２６号が関東地方に接近し、広範囲に被害をもたらした。
１０年前に同じようなコースの台風があって、その時にも甚大な被害が出た。
東京で、溢れた水が地下鉄の入り口から流れ込み、線路が水浸しになって地下鉄が止まったりしたことを憶えている。
それ以降、地下鉄の入り口には浸水を防ぐ衝立状の設備を設ける工事が進んだ。
今回は幸い上陸はせず、千葉県の沿岸をかすめて通り過ぎた。
それでも首都圏の交通は大混乱、高速道路は一部で閉鎖、鉄道は運転見合わせ、空の便は欠航が相次ぎ、小中学校は休校になった。
河川の水位が上昇したり、側溝があふれたりして、千葉市でも稲毛区などの合わせて８０００人近くに避難勧告が出た。
千葉県全体では、７万人に避難勧告が出たとのこと。
伊豆大島では、降り始めからの雨量が観測史上初めて８００ミリを超え、１９時現在で１６人が土砂崩れなどで死亡、４０人以上が行方不明と伝えられている。
千葉で一番風雨が激しかったのは、朝７時から８時ごろ。
窓の外を見ていたら、雨が右から左へと横方向に降っている。
何やら恐ろしげな音を立てて、マンションの隣の棟の壁面に激しくぶち当たっていた。
雨は天から降ってくるわけだから、こういう場合は降るではなくて、飛んでくるとか言うのかな。
これまでにあまり見たことのない光景だったので、しばらく見入っていた。
９時頃には雨は止んで、風も午後には収まってきた。
１０月も、もう中旬。
こんな時期に台風が日本に来るのは珍しいことではないだろうか。
気象台始まって以来、観測史上初めての、などの言葉が飛び交っている。
世の中で、これまでに起きたことのないことが続々と起き始めている。
地球の平穏な時期は終わりを告げ、荒々しい変化と混乱の時代に突入したのかも知れない。