横断歩道を渡る時は左右を確認しなさいというが、最初に見るのは右だろうか、左だろうか。
右利きの人は左側を向く方が、自然というかやりやすい。
テニスでも左側から右側に抜けるボールの方が、右側から来るボールより見やすい。
これはたぶん人体の仕組み、脳の働きに関蓮する動きだと思う。
だが、この場合は右側を最初に見るのが正解。
なぜかと言うと日本の車は左側通行だから、手前の車線は右側から車が来るからである。
車を運転している時に、側道から大きな道路に出る場合も状況は同じになる。
カーブで先が見えないところで、対向車が急に増えることがある。
この場合はカーブの先に信号機があり、いましがた青に変わったのだなと考える。
信号機は見えないが、予測によって見えないものが見える訳だ。
先を走っている車が急に減速したら、それは何かが道路の先にあるということになる。
いつも走っている道路の途中に、速度取締用のカメラが設置されている。
私はそれまで車の流れを妨げない適当な速度で走っていても、そこでは制限速度の40キロに落とす。
後ろを走っている車はほとんど例外なく車間を縮めて、ひどい場合には追突しそうな距離になる。
「こんな広い道路でゆっくり走りやがって」などと、思っているに違いない。
世の中で事故が絶えないのは、運転している時に頭を使っていないからなのか。
「ハンドルを握ると人が変わる」などという話をよく聞く。
人が変わって、ヒトではなくただのサルになってしまうのかも知れない。