まかなーのブログ

今はブログより「フェイスブック」とか、「ツイッター」とかが主流になって「ブログ」は時代遅れかも知れませんね。

生物模倣技術の衝撃

2013-07-02 21:06:06 | 日記

昆虫の形をした飛行体はアニメの世界では時々見かけるが、現実には存在しない。
蝶のように羽状の翼を動かしながら飛ぶ飛行機とか、ハチのようにビューッと飛んでいて、突然静止できる飛行機などがあったら面白い。
そんな常識を覆すようなものが、近い将来実用化されるかも知れない。
昨日の「クローズアップ現代」では、昆虫や動物などの優れた構造や機能を模倣する「生物模倣技術」を取り上げていた。
「クモの糸」でつくる自動車のボディー、「アワビの貝殻」で作る宇宙船、「ヤモリの足」で作った接着テープなど各方面での研究が進んでいる。
人工のクモの糸は、鋼鉄製の糸の4倍の強度とナイロンより高い伸縮性を持っている。
アワビの貝殻は何十にも重なった殻からできており、軽くて硬い。
しかも、高温や高圧下で作られたものではなく、原料も海水の中の自然物だ。
作るための方法も真似ることができれば、究極のエコ材料になる。
ヤモリの足の裏を真似て作られた「ヤモリテープ」は、5センチ角の大きさで115キロの物を支えることができる。人間なら2人をぶら下げるられることになる。
しかも、斜め方向に引っ張れば簡単に剥がせるとのこと。
他にも、サメの肌をまねた競泳用水着や、フクロウの羽に似せた低騒音のパンタグラフ、蛾の目を真似た液晶フィルムなどはすでに実用化されている。
このような研究が進んだ背景には、電子顕微鏡やハイスピードカメラなどの道具、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーの発達がある。
各国で熾烈な研究開発競争が起きており、日本もようやく30億円の研究開発費が投じられることになった。
ただ、この方面で最先端を行くドイツの予算は3000億円と2桁ほど違う。
番組では、トンボそっくりに飛ぶドイツの機械式飛行体の動画が流れていた。
まだ模型のようだったが、ある程度飛行原理を理解したということだろう。
乗り心地はともかく、いずれトンボのような飛行機が空を飛ぶ時代が来そうだ。