まかなーのブログ

今はブログより「フェイスブック」とか、「ツイッター」とかが主流になって「ブログ」は時代遅れかも知れませんね。

駅ホームでの些細な出来事

2013-07-19 21:33:24 | 日記

駅で電車を待っていた時のこと。
ホームの反対側にいたサラリーマン風の若者が書類を見ていて、そのうちの1枚がぱらりと落ちそのまま線路に。
本人は気づいていないみたい。
「もしもし書類が一枚落ちましたよ」と言おうとして、はたと考えた。
元気そうな若者だったから、そのまま線路にひょいと降りて、書類を拾おうとするのではなかろうか。
よく見ると分かるが、ホームと線路の間はかなり段差がある。
ホームから飛び降りる時に足をくじいて、登ろうとぐずぐずしている時に電車が来たら、とんでもない悲惨なことになるだろう。
通常なら、駅員を探して、線路にものが落ちたので拾ってくれと頼むところだ。
柄の長い専用のツールを、柱に付けた箱の中に用意している駅もあるが、その駅にもあるかどうかは定かではなかった。
マーフィーの法則については前に述べた。
要点は「起きるかも知れない悪い事態は、必ず起きる」というものだ。
その前の段階で予防しておけば、それに越したことはない。
ホームで開いて見るような書類だから、そんなに重要なものではないだろう。
どこで失くしたかも分からないだろうし、大した事にはならない気がする。
いろいろなシチュエーションを考えた結果、そのまま何もしないことにした。
落ちたのは紙だから電車の運行に影響が出るような事態は考えにくい。
大事な書類だったので、そのサラリーマンが上司に怒られるかも知れない。
「ちっ、また線路にゴミを捨てやがって」と、後で駅の清掃員が書類を拾って破り捨てるかも知れない。
だが、駅員や落とした本人の安全を考えれば最善の策だったと思う。
もちろん、落としたものが「財布」とか、「金の延べ棒」とかなら話は別だが。
高度に政治的な判断を迫られた訳で、知らせた場合とそうでない場合のどちらが正解だったかは、実のところさだかでない。
トシを取ると、日常の些細なことにもいろいろな決断を迫られる毎日なのであった。