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日本の閉塞感を打ち破ってくれそうな人

2012年12月07日 00時15分56秒 | 書籍
モンテネタがないので、本のお話を。

書店で何気なく見つけて読んだ本。「現実をみよ」(柳井正著)。
自分が普段身につけているものも、いつの間にかユニクロが多くなってきている。品質が良くて、あの値段なら売れないわけがない。顧客のニーズにあったものを作っているからなのだろう。日本企業の凋落が著しい中、成長している企業の一つユニクロ。その社長柳井正氏の経営哲学と、氏の考えるこれからの日本の進むべき道について書いている。

ホンダやソニーが戦後ゼロから、ベンチャーとして事業を起こし、日本を代表するグローバル企業となったが、ユニクロはそれを目指しており、それになりつつある。その中で、

不朽の名著『失敗の本質』を書いた野中郁次郎氏と会ったとき、太平洋戦争の敗戦も、バブル期以降の日本の衰退も、その本質は似ている、というお話をされた。目の前にある現実を見ないで、過去の成功体験にとらわれて變化を嫌う。論理よりも情緒を優先し、観念論に走るといった特性は、時に取り返しのつかない結果を招く。

というくだりがありました。
その他のところでも、この本が取り上げられていましたが、柳井氏も『失敗の本質』を愛読書としているのだということがわかりました。ユニクロでは、会社内の公用語を今年から英語にしました。世界で生産し、世界で売るための英断でしょう。これに対するバッシングなどあったようですが、多分将来これが正しかったとわかる日がくる気がします。

ただし英語はあくまで、コミュニケーションを取るための手段に過ぎないということ。何人かわからないような人間を目指すのではなく、むしろ日本人としてのアイデンティをしっかり持ち、日本人の特性、美点を備え、自国の歴史や文化に精通した人物を目指すということ。これが他国の人からも一目置かれる国際人としての日本人でしょう。

英語を話すといっても、何も態度や感性までアメリカ人にならなくていいのです。あくまでひとつの道具ですから。むしろ日本語訛で話したほうが、日本人を感じられ好ましく思われるでしょう。

そういう意味で、自分の名前を、英語だとひっくり返して言うのには抵抗があります。自分の名前は、ヤマダ タロウであってタロウ ヤマダではないのですから。中国でも、韓国でも、他のアジアの国でもこんなことはやっていません。日本だけが、英語に過度に反応してしまったようです。日本は島国で、外国とはあまり接触がなく、言ってみれば外国語コンプレックスの成せる業なのかもしれません。尚、アメリカ人が、日本語で自分の名前を言うとき、『ワタシノ ナマエハ ピット ブラッド デス。』とは言わないでしょう。)

話が英語の方に跳んでしまいましたが、今の日本の閉塞状況を打破してくれるのは、ユニクロだという気がしました。モンテと共にね。


財津さんの歌を もう一曲

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