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歩き日記

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平治岳(吉部登山口)に登る

2007年09月20日 | Weblog
 山の案内 歩き日記  くじゅう連山(山系)の案内

 今回は、吉部登山口から平治岳に登る。やまなみハイウェーからの吉部登山口の入口について九重役場に聞いたところ標識はないとのことであったので、地図を頼りに長者原を7時30分出発。

 5分くらい走り左折したが、不安になったのでウエスタン調の喫茶店のご主人に道を訪ねると懇切丁寧に教えてもらった。「登山口近くに無料に駐車場がありますので、そこまで車で行けますよ、今は閑散期でないので空いていると思います」と駐車場情報も教えてもらった。

 暫く車を走らすと登山口の標識が設置してある。鉄山キャンプ場を過ぎ大船林道に入ると「これから先駐車禁止です!車上荒らし注意」の看板がある。

 喫茶店の主人に駐車場情報を聞いていなければ、ここに駐車したかもしれない。駐車料金は1000円。ひどい騙し行為だ注意しよう。紅葉、ミヤマキリシマの咲く時期は有料駐車場に駐車しないと満車になるそうだ。

 話は変わるが、やまなみハイウエーからの入口について、帰りに気づいたのだが、長者原の近くに入口があり標識も設置してあった。  

 九重役場の間違った情報で、遠回りになったが、喫茶店の主人から無料駐車場情報を聞けたので良しとしよう。(^_^)v
登山口で登山届けに記帳して、7時58分登山開始。

 登山口から広葉樹林帯の暗い緩やかな登山道を暫く歩くと杉林に出る。登山道は粘質土で雨の日は泥濘に悩まされるだろう。杉林を暫く歩くといきなりの直登になる。

 荒れて滑りやすい急坂を慎重に登る。長い急坂を登り切るとほぼ平坦な登山道になる。杉林から広葉樹林から杉林と変化する。

 途中、短い急坂の登りや下りがあるが、ほぼ全線緩やかな登りと平坦に近い登山道が続く。登山道も荒れてなく快適に歩けるが、1箇所、路肩崩壊箇所があるので転落に注意しよう。

 やや急坂を登っていると「暮雨(くらぞめ)滝」の標識が目に入る。もちろん立ち寄ることにする。荒れた急坂を木々を掴み下り5分で着いた。一瞬、砂防ダムかと思ったが、直壁岩の美しい滝であった。酸性水で飲用不可と言われている。

 暮雨滝を鑑賞し分岐から快適に登山道を歩くと、登山道沿いに笹が出没する、大船林道合流点は近い。登山道が広くなると大船林道合流点だ。

■登山口(7:58)→(8:45)暮雨滝分岐(8:46)→(8:50)暮雨滝(8:57)→(9:00)暮雨滝分岐→(9:26)大船林道合流点(9:33)→

 暮雨滝の話 坊がづる賛歌の6番に歌われいる滝である。賛歌では「くれあめたき」と歌われているが「くらぞめたき」が正しい。

 「みやま紅葉に初時雨 暮雨滝(くれあめたき)の水音を 佇み聞くは 山男 もののあわれを 知る頃ぞ」と歌われている。

 合流点から短い下りと登りを繰り返し橋を渡るとほぼ平坦な砂利林道になり快適に歩ける。林道沿いに展開する三俣山連山、硫黄山、大船山、平治山の雄大な風景を満喫しながら歩く。

 天気良し(^_^)v、草原の中を暫く歩くと坊ガヅルに着く。坊ガヅルには数組のキャンパーがいた。4年ぶりの坊ガヅル、あの時、アグネスを家に置いてきたことを悔やんだ。

 そのことを思い出し涙が出そうになった。今回はレットは同伴だ、「アグネスの分まで楽しめよレット」「WO~~~~N」とレットが返事した。

■登山口(7:58)→(8:45)暮雨滝分岐(8:46)→(8:50)暮雨滝(8:57)→(9:00)暮雨滝分岐→(9:26)大船林道合流点(9:33)→ (9:56)坊ガヅル(10:11)→

 平治岳登山口は坊ガヅル奥にある、避難小屋の近くにある。右折で大船山、左折で平治岳だ。湿原の登山道を歩くと石山が見えてくる。「一人一石運動」の石だ。

 登山道が荒れており、泥濘や陥没地点に投石する運動である。投石箇所には看板が設置してある。協力しようと2個運ぶことにする。

 坊ガヅルの話 坊ガヅルは盆地湿原で坊がつる、坊ヶつる、坊がツルなどと表記される。坊ガヅル湿原は長者原のタデ湿原とともにラムサール条約(05/11/08)の登録湿原となっている。

 面積は53haで標高1,230m~1,270mに広がる湿原である。坊ガヅルはNHK「みんなのうた」で芹洋子が歌った「坊ガヅル賛歌」で全国デビューした。

 平治岳の登山道は泥濘と荒れた岩場で有名だ。4年前泥濘苦労したことを思い出す。長靴か登山靴か悩んだが、初めての山で、少しでも疲れを軽減したい、よって靴の重量が軽い登山靴を選択した。

 登山口からは揺るかな登りが続く、4年前の泥濘は「一人一石運動」の効果で石が入れてあり歩き易い。2石を持ち歩いていると看板がある。

 「もう一寸先までお願いいたします。」の看板が設置してあるので我慢して運ぶことにする。樹林帯から視界が開け、泥濘の湿原になる。レットを抱っこし「長靴が良かったかな」と思いながら歩く。

 湿原から樹林帯に入ると、勾配が徐々に増し、登山道もガレ場になり荒れてくる。登山者が歩きやすい登山道を歩くために沢山の踏み跡がある。

 踏み跡を選択しながら急坂を登る。とにかく荒れている、木の枝、岩を掴み慎重に登る。段差では、短足レットを持ち上げながら歩く。

 途中泥濘で投石する。悪戦苦闘し登ると視界が開け、大戸越かと思ったが違った。ガレ場からススキのブッシュをかき分け登る。途中「上り専用」「下り専用」の看板が沢山設置してあるが無視して大戸越を目指した。

 注意 登山道には踏み跡が沢山たくさんあるが標識はない。どの踏み跡を辿っても大戸越に着くと思うが、旧登山道の岩場の沢を見失なわないように登ろう。

 また所々に目印テープがあるの見逃さないように注意して登ろう。慎重に登れば問題ないのであわてないでね。(^_^)v

 大戸越着いて平治岳を見上げると凄い登りだ。ミヤマキリシマが開花するころ、平治岳は沢山の登山者であふれ、登山道が渋滞するため登山道を上りと下りに分けている。標識の指示に従い上り専用登山道を登る。狭い急坂な登山道を「ひぃひぃ」言いながら登る。急坂で高度がぐんぐん上がる。眼前にロープ大岩が迫ってくる。最大の難所だ。一段登ってはレットを上げるの繰り返しで慎重にロープを掴み登る。上りで良かったと思った。

■登山口(7:58)→(8:45)暮雨滝分岐(8:46)→(8:50)暮雨滝(8:57)→(9:00)暮雨滝分岐→(9:26)大船林道合流点(9:33)→(9:56)坊ガヅル(10:11)→(11:16)大戸越(11:19)→

 岩場を登り暫く歩くと大岩に出会う。まさか岩登りと心配になるが、基部にしっかりと踏み跡があった。登山道沿いにはミヤマキリシマが群生しており、登山道の両側から迫っている箇所があるので長袖登山をオススメする。南峰の大岩が見え最後の急坂を登り切ると南峰の山頂だ。

 思ったより楽に登れた。山頂からの眺望は素晴らしい。これから登る平治岳も見える。「レット平治岳遠いね、頑張るか」「WON!WON!」と元気な返事が返ってきた。

■登山口(7:58)→(8:45)暮雨滝分岐(8:46)→(8:50)暮雨滝(8:57)→(9:00)暮雨滝分岐→(9:26)大船林道合流点(9:33)→(9:56)坊ガヅル(10:11)→(11:16)大戸越(11:19)→(11:46)南峰(11:56)→

 平坦部からミヤマキリシマが両側から迫るやや急坂を下ると鞍部にでる。ここから急坂を一気に登る。由布岳方面はガスで何も見えない。今回も由布岳の山容は見られないらしい。

 山頂は広く360度風景を楽しめる予定であったが、樹木が囲み300度くらいしか見えない。由布岳方面はガスで全く見えない。。時間は12時06分ここで昼食にする。

 昼食はパン、リンゴ、ソーセージ、バナナ、コーヒーだ。もちろんレットのおやつは忘れない。涼風が心地良い。マットに座りぼ~~と山頂の風景を眺める。

 時間に追われないゆっくり登山は良い、レットは昼寝タイムだ。いつのまにか眠ってしまい、約30分で目が覚め、下山の準備をし「レット行くぞ」「won」と軽快な返事が聞こえた。昼寝タイムで気分が爽快になった。

■登山口(7:58)→(8:45)暮雨滝分岐(8:46)→(8:50)暮雨滝(8:57)→(9:00)暮雨滝分岐→(9:26)大船林道合流点(9:33)→(9:56)坊ガヅル(10:11)→(11:16)大戸越(11:19)→

 (11:46)南峰(11:56)→(12;06)平治岳(12:59)

 下山を開始し、南峰を見ると数人の登山者がこちらを見ている。昼飯だろう。下山していると雲が晴れ、三俣山、泉水山が見える。山水画の世界にうっとりする。

 南峰山頂に着くと、「平治岳山頂はここですか」と聞かれたので「ここは南峰で山頂は向こうです」と指さすと「遠いな」と言われたので「結構近いですよ、折角だから登ってください」と話、犬好きが多く後は犬談義となった。

 レットは大人気でもみくちゃにされていた。「久留米市からきたんですよ、一人大戸越でダウンして待っています」、「そうですか、じゃ心配ですね、お先に下ります」と言って別れた。

 急坂を下っていると、突然、滑りやすい土質の凄いロープ急坂に出くわす。下り専用登山道最大の難所だ。ロープを掴み一歩一歩慎重に下る。「レット大丈夫か」「WO~~~N」と元気な返事が返ってくる。さすが4本足だ楽々下ってる。

 ロープ急坂を抜けると視界が開け大戸越、北大船山見える。大戸越で休憩していると先ほどの登山者が下山してきた。「山頂には登りませんでした」とのこと、楽しい連中で色々話、暫し時を過ごした。

 レットは相変わらず大人気だ。「これから下山します。「みんな様もお気を付けて」、「気をつけて」とお互いの安全を願い下山を開始する。14時10分坊ガヅル着。記念撮影をして下山を開始する。

■登山口(7:58)→(8:45)暮雨滝分岐(8:46)→(8:50)暮雨滝(8:57)→(9:00)暮雨滝分岐→(9:26)大船林道合流点(9:33)→(9:56)坊ガヅル(10:11)→(11:16)大戸越(11:19)→

(11:46)南峰(11:56)→(12;06)平治岳(12:50)→(12:59)南峰(13:07)→(13:20)大戸越(13:27)→(14:10)坊ガヅル(14:26)→

 どの山でもそうだが、山を離れる時は何故か寂しくセンチになる。滅多に訪れない九重山系の山々、なお一層その感が強くなる。美しいススキの原を撮影しながら下山する。空を見ると雲行きが怪しい雨が降り出しそうだ。急いで登山口を目指す。吉部登山口15時50分着。7時間52分の楽山。

■登山口(7:58)→(8:45)暮雨滝分岐(8:46)→(8:50)暮雨滝(8:57)→(9:00)暮雨滝分岐→(9:26)大船林道合流点(9:33)→(9:56)坊ガヅル(10:11)→(11:16)大戸越(11:19)→

(11:46)南峰(11:56)→(12;06)平治岳(12:50)→(12:59)南峰(13:07)→(13:20)大戸越(13:27)→(14:10)坊ガヅル(14:26)→(14:56)大船林道合流点(14:58)→(15:50)吉部登山口


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