
映画「子ぎつねヘレン」を観て来ました。
エンディングではボロボロ泣きました。
すすり泣く声が館内から聞こえてきます。
こんなにも美しい命のドラマは久しぶりでした。
北海道の大自然を舞台にした「子ぎつねヘレン」
公開前から話題を呼んでいました。
原作は北海道の獣医師・竹田津実さんの実話
「子ぎつねヘレンがのこしたもの」です。

春のある日
少年は道端にうずくまる子ぎつねに出合います。
少年は子ぎつねを連れて帰り
その日から一生懸命育てます。
森の動物診療所の獣医は
子ぎつねの目と耳が不自由なことに気づきました。
「まるでヘレンケラーだ」という獣医の一言から
少年は子ぎつねに「ヘレン」と名づけました。
「成長して体力がつけば手術が受けられるかもしれない」
獣医に言われた少年は
先ずミルクを飲ませることから挑戦する。
でも子ぎつねはなかなかミルクを飲もうとしない。
次はお肉を食べさせることに挑戦する。
でも子ぎつねはなかなか食べようとしない。

ヘレンケラーが
サリバン先生によって世界が変ったように
少年は子ぎつねのサリバン先生になり
多くのことを教えてゆく。
やがて子ぎつねと少年は強い絆で結ばれます。

森の診療所に来て
一度も鳴かなかった子ぎつねが
少年を呼び初めて鳴き声をあげる。
命の大切さや愛の尊さを
北海道の大自然を舞台に美しく描いています。
抜けるような青空の下、緑の大地を少年と子ぎつねが駆ける。
タンポポの草原での美しい映像が今も心に残っています。

この映画の音楽を手がけたのは
作曲家・ピアニストの西村由紀江さん。
2時間足らずの映画の中で
40曲のオリジナル曲が挿入されています。
エンディングで流れたテーマ曲「明日を信じて」の
さわやかな歌声とともに多くの回想シーンが流れ
子ぎつねヘレンの可愛らしさや切なさに涙が流れます。
春休み、是非小さなお子様連れで観てほしい
お薦めの映画です。





