マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

いかなごのくぎ煮

2006年03月31日 | 贈りもの2005年~2010年
Ikanago060330

夕方、台所に立とうとした時
玄関のチャイムがピンポン♪
インターホンごしに「はい~」って言うと友人の訪問。

「ごめ~ん!今年はこんなに遅くなってしまったわ」

友人はそう言いながら
「いかなごのくぎ煮」を届けてくれました。

早春の味、「いかなごのくぎ煮」は大好きです。
人はその季節が訪れると、旬のものが食べたくなります。
先日デパ地下で少し買い求めたところです。
今しか食べられない旬の味に舌鼓を打ちました。

けれど友人の作るこの「いかなごのくぎ煮」は絶品です。
毎年届けてくれるのですが・・・
今年はお父様の入院やら彼女の体調不良で
きっといかなごは無理かなと思っていました。

それを今年も彼女の作った「いかなごのくぎ煮」を食べられるなんて
私は本当に果報者です。

デパ地下で買ういかなごのくぎ煮もプロが作る味だから美味しいけれど
彼女の作ったものは型崩れしていない上に土生姜との調和が絶妙。
きっと分量もレシピ通りだと思うけれど、いったいどこが違うのかと?
私の不思議とするところです。

けれどきっとそこには彼女の「想い」が含まれていて
そのスプーン1杯の「想い」が味を引き立てているのだと。
そこがプロの人が作った商品とは違うところかもしれません。

彼女は毎年たくさんの「いかなごのくぎ煮」を作り
友人、知人におすそ分けして、遠くの親類にも送るそうです。

「私が元気なうちは、春のご挨拶だから」

そう言って今年も私のところに届けてくれました。

「寒い中来てくれはって、ちょっと上がってお茶でも飲もうよ」

そう言って友人をリビングへ誘い入れました。

最近彼女とも会ってなくて・・・・
メールではいつも「ランチしよう」などと言い合っていて
お互いがなかなか時間を作れない。
近況を知らせ合い、子どもたちの話になり、親の話になり
話は尽きることがありません。

久しぶりに会ってもこの盛り上がり方。
友達っていいなあ・・・と思う時です。

夕食に「いかなごのくぎ煮」を食卓に出すと
家族は「このくぎ煮は美味しい」とやはり舌は肥えています。

友人から早春の味を頂いて・・・・
その優しさにちょっとだけ胸キュンになりながら箸を進めました。

我が家の食卓にも春の訪れです。



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