今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

新しいオトモダチ!

2005-12-21 18:51:34 | Weblog

実は、つい数日前、「ネットを通じて言語を学ぼう(お互いの語学上達のためのメール交換相手募集)」
という主旨のサイトにて、パリ郊外に住むフランス人女性の自己紹介文を発見。メールしてみたところ
返事がきて、じゃあ近いうちに会いましょうか?ということに。
そして昨日(20日)の夕方、彼女の仕事後にウチで会いました。

最初はドキドキしたし、彼女が本当に女性であるという保障は何もなかったので(写真すら送って
もらっていなかったので)、もしウソをつかれていたらどうしよう???なんてことも考えてました。
「ウチの最寄り駅に着いたら電話してね。迎えに行くから」と彼女に伝えておいたら約束の時間に
電話が鳴り、そして初めて聞いた彼女の声は、とっても優しい女性の声でした。
「ボンジュール、サンドリーヌです。」

彼女とのメール交換の中で、彼女もぺこと同じタイプ(の色違い)の鳥を飼っていると書いていた
ので、会う前から“鳥好き仲間”としてとても親近感が湧いていました。
駅で初めて見た彼女は、背丈もわたしとほぼ同じの、とっても大人しそうで優しそうな顔をした
女性で「ボンジュール」と言った後で固まってました。(ビズをするかどうか、迷っていたのです。)
なのでわたしから「ビズ、しますか?」って。(そして、挨拶のキス。)
これはフランス人にとっては親愛の情の表れなのだけど、日本語を勉強していて日本の文化が
大好きな彼女にとって、わたしに対しての礼儀としてビズを強要しなかったのだと思います。

ウチに着くまでの間、ほんの数分歩きながら話していても、とても初めて会った人とは思えない
くらいに彼女は自然とわたしの中に溶け込んできました。メール交換だってほんの数日しか
してないのに。そしてウチに着いたらすぐ、「えっと・・・靴は、脱がなくてもいいの??」と聞く彼女。

しばらく雑談の後、「では。」と改まって本題の語学交換に。
ノートとペンを出して、彼女に「何でもいいから、日本語を書いてみて」と言ってみました。
(わたしは最初、「こんにちは」程度のものを予想していたのです。)
赤い顔をして恥ずかしがりながら彼女が書いたのは、「日本語を話なせます」という、
しっかりした漢字交じりの文章でした。(話す、という動詞の活用だけ少し間違えていますが。)
しかも、書いてるところをずっと見てたんだけど、書き順もカンペキ!
これはスゴイ!!
フランス人が書いたにしてはきれいな字であり、日本人が読むには全く支障の無い字でビックリ
でした。でも、彼女はもっと突っ込んだ所を知りたい模様。字の書き方などについてあれこれ
質問されました。
そして「同じ文を、書いてみて」と頼まれたので、わたしも書きました。
「日本語を話せます」と。
そして、彼女が疑問に思っていた点についてとことん討論。
  ↓わたしたちが使ったノートの一部です。

  赤い四角は、わたしが「日本語の文字は、正方形の中にきちんとおさまるのよ」
  と説明した時に書き加えたものです。

そのほかに、彼女が勉強に使ってる本を見せてもらって、一体どこがわからないのかを話して
もらいました。すると仏文を日本語にするという練習問題で、日本語の「えーと、」みたいな
単語が仏語で書かれている部分を指差して「こういうのがね、わからないの。」と。
確かにコレは生活の中で覚えていくものであって、学校できっちり教わるようなことじゃないから・・・。
だって、それをわたしが日本語訳するとしても、「えーと、」「えーつっと、」「ん~っ」「あー・・・」
「えー・・・」なんて感じで性別・年齢・人格によってさまざまな言い方があると思うし。
シチュエーションを知ってからでないと上手く訳せない。

わたしも、わたしが語学学校で使ってたノートを見せながら、一体どんなことを習っていた
のかを説明。彼女にとってはとても当たり前で、習うべきことではないことまでわたしが習って
(しかもノートにとって)いたことに、驚いたり笑ったり。

そんな感じであっと言う間に2時間が経過しました。
最初は自己紹介からだからあんまり勉強らしきものはできないだろうねってメールでもあらかじめ
書いておいたんですが、まったくその通りになってしまいました。
で、「次からはそれぞれに作文しておいて、それを交換して(自宅にて)添削して、その次
会った時に渡すってことにする?」と彼女が提案してきました。なるほど、良いアイデアです。
これなら一緒にいる間は会話練習などができるから。

今回はずーっとフランス語だけで会話したけど、彼女のレベルならきっと日本語での会話も
ある程度できるはず。(でも、最初は恥ずかしさもあるだろうから、強要はしませんでした。)

クリスマスは実家である南仏に帰省するという彼女。
わたしたちも夫の田舎に帰省するので、次に会うのは来年。
「じゃあまたね。良いクリスマスを!」と言って去る彼女をメトロの入り口で見送り、家へ向けて
歩き始めたら、胸が、お湯が沸いてるみたいにぐらぐらと熱くなってきました。

語学の交換を通じて “本当に心から「友達」と言える間柄になれればいいな” と思いました。