アップルTV

　アップルは、PCとのテレビをつなぐセットボックスとしてアップルTVを２月から販売している。これはどういうものかというと、パソコン内の映像ファイル、ダウンロードしたコンテンツなどを、有線ないし無線LANでパソコンと接続し、ハイビジョン対応テレビに出力するものである。
　類似の物はネットワークプレイヤーという商品名でアイオーデータやバッファローなどの周辺機器メーカーが既に出していたものであり、発想としてはめあたらしいものはない。
　もっとも、アップルTV自体、ハードディスクを積んでいるので、パソコン内のデータを同期できるという点、高速な新無線規格に対応している点、ハイビジョン対応のHDMI出力端子が装備している点が他の製品とは異なる特色であろう。
　まだ実験的な商品という感じもするが、将来のiTunesによる映画配信によるネットワーク放送ともいうべきシステムを念頭においているのかもしれない。
　しかし、日本メーカーはPC自体の家電化をすすめており、ソニーなどは、テレビ接続を念頭においたリビングPCを発表している。こういった状況だとアップルTVのインパクトは薄くて、地味な感じをうける。いいかげんアップルもテレビ録画機能をMacか周辺機器をださないとだめなんじゃないかな。