MacTiger!

Mac、IPOD、音楽、映画、時事問題などについて、疲れたときのストレス発散ブログです。

陰謀論は消えず

2012-06-03 18:04:19 | Weblog
土曜日は、北の丸公園に散歩にいってきました。都内にこれだけの緑があるというのは感激ですね。
日曜は寝て曜日で、ねすぎで頭がいたいです。

さて、最近、陰謀論について2冊本をよんだ。

辻隆太郎「世界の陰謀論を読み解く」講談社現代新書 2012年

秦郁彦「陰謀史観」新潮新書 2012年

前者は、世界史的陰謀論の流れと、どうして陰謀論が主張されるのかの社会的心理的分析論。オウム真理教の事件へのあてはめもおもしろい。

後者は、日本近代から現代における歴史観としての陰謀論・陰謀史観にフォーカスをあてたもの

この(日本)社会はなにかが間違っているという「直感」から、自己の考えの正当性を確信するため、すべての根源は「☓☓の陰謀」にあるという世界認識の単純化の構図。
それは、よくいえば、複雑化した世界に翻弄される個人の主体性の回復、悪く言えば、善悪二元論的単純化による自己の絶対的正当化による現実逃避と妄想の拡大による一層の社会的コンフリクトの拡大である(典型例はオウム事件である)。現代社会における情報を分析する目、社会をみる目の難しさであるが、議論の単純化と扇動的言論は、刺激的かつ誘惑的であり、むしろ、かえって「真実」をみる目を奪う危険があるということを我々は常に自覚しなければいけない。多種多様な情報の海の中、我々に必要なのは形式的な情報検索エンジンではなく、実質的な情緒に流されることなく情報の中身の適正に関する思考・検証する冷静な「癖」をつけることである。

ともあれ、後者の引用でおもしろかったのは「俺が就職できないのも、コミンテルンのせいですか?」というネット上の質問である。
コミンテルンの部分は、フリーメーソン、CIA,世界政府などなど「陰謀」組織がなんでもあてはまりますね(笑)
世界が悪の組織の陰謀におおわれているって、少年漫画にこっている「中二病」の妄想、トンデモ思考にしかすぎないってどうしてもわからない人っているんですよね…




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