映画評論107「ダークナイト」（2008年 アメリカ）

（ストーリー）
マフィアが暗躍するゴッサムシティにジョーカーという犯罪者が現れる。ジョーカーはマフィアの資金を銀行から奪う。他方、ゴートン警察署長はマフィアのマネーロンダリングの資金をたつため、バットマンと協力して捜査を進めていく中、命をおとす。ジョーカーは、マフィアに資金の半分を報酬にバットマン殺害を計画し、反マフィアの陣頭指揮をとる地方検事デント、副検事レイチェルの命も狙う。
享楽的な愉快犯であるジョーカーに対し、追いつめられたバットマンことブルース・ウェインは正体明かす決意をするが…
クリストファー・ノーラン監督のバットマンシリーズ第２弾、ダークアクションムービー！

DVD

予告編

（評価）☆☆☆
前作のバットマンビギンズに比べて（現在ギャオで放映中）、CGを使わない本格アクション、カーチェイス、アイマックスカメラを使った撮影、人間の悪魔性、堕落性を楽しむジョーカーの性格、バットマンの苦悩といった要素をもりこんだ、ダークなバットマン世界をティムバートンとは異なった形で作り上げた傑作である。セオリーに反し、第２作のほうがおもしろい。ジョーカー役ヒース・レジャーが急死したり、バットマン役のクリスチャン・ベールは病的にやせた風貌で、現実に傷害で逮捕されるし、本作は、出演者に災いをもたらすような…単純な善悪対立より、一方の正義を貫くために悪の肩書きを追わざるを得ないヒーロー、バットマン、まあ、一歩間違うと金持ちの道楽ヒーローであるが…
そうそう、ヒース・レジャーといえば、ロックユーに主演していたんですね。成り上がり騎士物語、ヒロインがもう少しかわいければ、際立ったのに…
ところで、コミックのバットマンでもでてくるトゥーフェイスですけど、ハンナプトラのミイラを思い出したのは私だけか？
あとあじは、エンターテイメントとしては、よくないけど、続きを感じさせるので、久々の☆３つの評価