MacTiger!

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音楽評論55「無罪モラトリアム」(1999年 椎名林檎)

2008-09-14 13:08:07 | Weblog
(曲目)
1. 正しい街
2. 歌舞伎町の女王
3. 丸の内サディスティック
4. 幸福論(悦楽編)
5. 茜さす 帰路照らされど…
6. シドと白昼夢
7. 積木遊び
8. ここでキスして。
9. 同じ夜
10. 警告
11. モルヒネ

CD

(評論)☆☆
椎名林檎のファーストアルバム。歌謡曲的テイストとパンク、ロックを合わせ、独自の世界を展開する。椎名林檎の本領発揮は次の「勝訴ストリップ」で爆発する。本作はその準備段階というべき作品で私的には「勝訴ストリップ」のインパクトには及ばない。しかし、椎名林檎の原点ともいうべきエッセンスはすべて含まれている。歓楽と危険な街、歌舞伎町を舞台にする愛憎がからんだ詩は様々なドラマをリスナーに連想させる。「歌舞伎町の女王」「同じ夜」「警告」とかよいですね。
ともかく、考えてみると1999年の作品。世紀末の作品。椎名林檎は破滅を恐れつつも望んだ世紀末最後の女王だったのかも。そういう意味ではベクトルは違うが内向的な破壊指向であった初期の鬼束ちひろと同じかも知れない。

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