町作り研究会(容子の部屋-別室)

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五島の世界遺産候補の教会・・・

2009-03-30 18:21:09 | 地方新聞

 

             
                  堂崎天主堂

最近は世界遺産の指定になる事を望む自冶体が多いようですが、長崎県五島列島には美しい教会群が在りますが・・それはかって日本には豊臣時代、徳川時代にはキリシタン弾圧が激しくそれを逃れて隠れキリシタン住民はこの五島列島に移り住んだとの事です。それでもこのキリシタン信者としてのひたすら幕府の捜査を逃れても信者である事を止めなかった悲しい歴史があります。それがやっと明治期になって禁教令が解かれた後に建てられたこれらの教会を、長崎や平戸にある教会などとあわせて世界遺産に登録しようという動きが在ると聞きます。

この五島列島には美しい教会建築があるとの事です。その中の久賀島を望む奥浦にある堂崎天主堂は、1908(明治41)年に建てられた五島最古の洋風建築物との事で、赤レンガのゴシック様式の建物で信者だけでなく、五島のシンボル的存在なそうで、長崎県のキリスト教関連遺産として福江島では唯一世界遺産候補に入っているそうです。この教会には隠れキリシタン時代の資料館もあるそうで、現在も信者達のミサが行われているそうです。ただ残念なのは現在キリスト教は島の人々の生活に結びついている感じがあまり感じられなかったとの見方をする人もおります。

その他に貝津教会が在るとの事で行った所・・・美しいステンドグラスをはめ込んだ教会だったそうです。貝津教会は島の西部にあるそうです。大きな道路から外れ、ひっそりと建つ木造瓦葺きの素朴な雰囲気の教会で、外が眩しい白壁でしたが、中は暗く厳かな感じ。それでも木造ながらの暖かみと柔らかさが教会内を包んでいます。期待していたステンドグラスも見事でしたが、真っ平らな木の板の天井も珍しく、しばらく眺めました。


      
                   
                      貝津教会
                   

教会建築に詳しい人に尋ねた所、楠原教会が在るとの事ですが、それには地元の観光パンフレットにも載っていなかったそうですが・・わずかに地図に名前だけが書いてあるのみとの事です。

 

                        
                         堂崎天主堂

実際に行ってみるとその趣きの良さに驚かされました。1912(明治45)年に建てられた堂崎天主堂と良く似た赤煉瓦の堂々とした建物との事で、学校のグラウンドの脇に立っているとの事です。内部に入ろうとしたところ、すでにドアは閉まっていました。幸い中にいたシスターがドアを開けてくれたとの事です。夕方の暗くなった教会内部は、斜めに差し込んだ光で荘厳な静かな空気が満ちていました。石造りのためか身が引き締まるような緊張感があり、観光客にとっては場違いであると感じたそうです。シスターは無言で黙々と教会内を掃除しており、その静けさに息を潜めながら内部を見渡しました。

ただ・・観光地としてみた場合は、整備をもう少しした方がいいのではないかとの意見が在りました。

 



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