小説「アルバイトがやってきた」第1話「嘘の少年」(その5) 2004年10月13日 10時16分34秒 | 小説系 だが、まだ事態は結末を迎えていない。 「で、どうする? 『1人で来い』と書かれていない以上、1人で行く必要はないけど。 まぁ、1人で行くってのも、度胸試しにいいかもしれないけどな」 タイチが、今度はいたずらめいたシニカルな笑みと声音で、恐い事を言い始める。 「や、やめろよ~……」 冗談に聞こえなかったのか、将太は少し怯えて言った。 (こりゃ、いいカモだわ……) タイチは、気弱で、ネガ . . . 本文を読む