ついにジンさんとご対面した。
消灯間近だったので思いきって(どうにでもなれと開き直って)、部屋の鍵を開けて中に入った。
ジンさんはベッドに横になっていた。大したリアクションもなく、よろしくお願いします、と言い合った。
思ったよりずっといい人そうである。
年齢を聞くといっこ下だったので驚いた。
しかしなぜか私だけ敬語である。
年下相手に敬語って、変かな。
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本日の教習が終了した。
夕飯も済ませて自分の割り当てられた部屋に行かず友人の部屋に直行。よって、いまだにジンさんに遭遇していない。
自動車を運転した。
初日からブイブイ言わせている。
対向車線を走ってみたり、アクセルをガツンと踏んでみたり、急ブレーキしてみたり、ちんたらと前を走る自動車に加速して接近してみたり、事故って死んだら915万円もらえるんだよなとしみじみ考えてみたりした。
そう . . . 本文を読む
岡山県の自動車学校に到着して、もう四時間以上が経過した。
ランチを食して授業を受けてただいま暇時間である。あと一時間くらい授業がない。
さきほど寮の部屋のキーを受け取って自分の割り当てられた部屋に入った。
ノックしたが応答はなく、私はキーを回してドアを開ける。
中は空ではなかった(ソラじゃないカラだ)。
先客がいたのだ。いや、誰もいなかったが荷物が散乱していた。
机の上に書類があった . . . 本文を読む
特急南風6号(列車)が私を乗せて高知を出発した。
高知駅で登校中の女子高生たちの嘲笑に耐えるのは辛かった。
私はときどき(人ゴミ恐怖症のクセして)、高知の中心で客引きのようなことをやっているのだが、その最中、女子高生たちが私を見て笑うのである。
「うわーッ! 超似てるー!!」
とか言われる。
仕事中限定の鉄の仮面がその言葉でひび割れる。
そんなことが何度もあって、私は女子高生恐怖症にな . . . 本文を読む