音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

ヘラクレスドーム

2016-07-21 22:27:56 | 哲学

今日から夏休み。
近所のモールにヘラクレスドームが現れました。

オオクワガタや、ヘラクレスオオカブトを買って、ドームの中のテーブルの上で闘わせるのです。

虫好きなこどもを育てたけれど、こういうものに近寄ったことはなかったなぁ。
ホタルのように、中に放しているのかと思いました。

ベーブレード、ミニ4駆、カードゲーム、ゲームボーイと、男の子は、闘わせるゲームが、大好き。

見ていると、南の国から連れて来られた、普段見たことが無いほど大きなオオクワガタが、テーブルの上に、2匹。

相手を認識した途端、グワッと顎を上げ、戦闘態勢。
組ませようとしなくても、2つの顎を絡ませ合い、頭を相手より低く下げ「えいっ!」とばかりに力を入れると、きれいに弱い方が宙に飛びます。

「すっげー!!」とか「やったー!」とか歓声があがります。

かわいいこどもが喜ぶことに、水を差す無粋な真似は、本当にしたく無い。
したく無いけど、やっぱりこれは、違うんじゃないか?

クワガタは、ミニ4駆じゃない。

3000円とか、4000円のクワガタを買って、800円払って入場し、闘わせる。

昔も、男の子たちは、クワガタをとってきて、闘わせたりしていました。
それと、何が違うのか?と言われるとよわいですが、少なくとも、彼らは苦労してとってきた自分のクワガタを、エサを工夫したり、世話をして育てても、弱って死んで行ったり、乱暴に扱ったり、エサをやるのを忘れたりを何回か繰り返すことで、生命のはかなさや、野生の生物を育てる責任を学んでいきます。

でも、このドームの中で、彼らは何を学ぶことになるのでしょう?

お金があれば、生命を一時の喜びのために消費してもいい。
力をもっているものは、対価さえ払えば、生きているものを、弄んでもいい。
対価を払えば、戦場に送ってもいい。

それが、家族の幸せな一時、両親の愛情と結びついたかけがえのない思い出、家族の伝統、この楽しい世界や、社会のイメージとなり、こどもの心に残ります。

動物園でも、もう深い思索無しに動物を扱うことは、赦されません。
世界の平和や、環境問題の解決が、みんなが願っているはずなのに、遠ざかっていくような気がするのは、日々の暮らしの中で
私たちが、こういう小さな選択を、深く考えないで、新しい情報を入れないで行うことと、無関係ではないと思うのです。









最新の画像もっと見る

コメントを投稿