音楽の喜び フルートとともに

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トイレが荒れた

2010-04-28 21:50:03 | 子ども

先週の火曜日から児童会を休んでいる間に、子ども達はパワーアップしていました。
月曜日に、カウンターを乗り越えて熱いお湯を沸かしていたり、配線のある先生達のスペースに入りたい子どもを抱きとめて、転んで腰を打ったら、それから段々痛いです。

今日はおやつの時間に、「トイレに行きたいのに、トイレ室に入って出てこない人がいる。」と言う声で、トイレに行ってみると、トイレのドアーが開かない、力づくで開けると、トイレの掃除棒をもったAくん。慌てて掃除棒を壁に押しやりました。

床は泡だらけ、トイレットペーパーが下に落ちていて、ホールダーは壊れている。
「Aくん、なんてことしてるの?B先生、Aくんがトイレを荒らしているから見てください。」というと、「何で、おれがやったってきめつけるんや!」と背中をドンと思い切り叩かれました。
「暴力はあかん。」と逃げようとするA君をB先生が抱きとめて、「話し合おう。」と言っても、先生の腕の中で暴れています。それでも、やっと休養室に入って、AくんとB先生は話し合っています。
その後先生が「先生がやってないのに決め付けたから、叩いたって言っているので話し合ってください。」と、私を呼び来たので、部屋に行くと、Aくんは部屋においてあった荷物の上に乗って、積んであった剣玉や、縄跳びを床の上に投げつけて、散乱しています。
顔を見るなり、「なんやねん。」
「話合いに来たけれど、これじゃ無理だね。」と、すぐに扉を閉めて出ました。

B先生がもう一度セッティング、今度は外で、話し合い。
今度は念のいったことで、もう一人女子が「Aくんはやっていないで。」と言う。
「どうして叩いたのか、もう一度説明して。」
「裁判や裁判。」Aくんは剣玉の頭で机を叩いていいました。
「Cさんはトイレの外にいてて、見ていたわけではないね。」
「俺がやっていないのに、やってると先生が決め付けたから、たたいたんや。」
「理由があったら、人を叩いてもいいの?」
「…。」

「おやつの時間に誰もいないはずのトイレに行ったら、閉まっていて、開けたらA君が立っていて、トイレが荒れていました。A君だったらどう思う?」
「アーア、眠たい。もう一回言って。」
「悪い子だって見ているからそういう風に見えるんだよ。」これは、Cさん。

「そうだね、そんな風にみたらあかんね。でも、休養室で、話し合いをしようといっていて、一人にしたら、ぐちゃぐちゃにしていました。トイレではちがうかったの?」
「先生は、Aくんは本当はいい子だと思う。でも、ずっとこんなことしてたら、そのことがみんなにわからずに、最後には警察に捕まっちゃうことになるんじゃないかと思って心配なの。」

「叩いたことを先生に謝って。」とB先生。
「ごめん。」顔を隠して、不服そうに言いました。もっと、話したいけれど、時間もありません。
「先生もいきなり疑って悪かったわ。ところで、A君、休養室は片付けてくれる?」
「はーい。」

どんなに理不尽だと思っても、嘘をついていると思っても、脳天気に子どもを信じているフリをする時もあります。でも大丈夫、このできごとについてではなく、この子の次の可能性を信じているから。


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