My Favorite Things

お気に入りのものあれこれ

ABT 海賊 DVD版 

2008-09-08 04:49:15 | ダンス
Pas de deux - O Corsário - ABT Corella



ABTの1992年公演「海賊」を映像で見ました。

普通、生の迫力は多少荒削りで完成度が落ちていても、映像を上回ってしまうんですが、これは別。

キャストがこの上なく豪華ではまっています。これでもかと飛びまくるイーサン・スティーフェルの雄雄しいコンラッド、美しくて機知にとんだジュリー・ケントのメドゥーラ、2幕の有名なシーン(You Tubeからとってきたもの)でエネルギーを爆発させてくれたアンヘル・コレーラのアリ、それにイメージのちがう役を嬉々として演じているように見えるマラーホフのランケンデム(なぜかDVDの表紙になってる)...グルナーラ(公演のチラシではギュリナーラ)を生でみたミスティ・コープランドは小柄なのに強靭な身体が印象的だったせいか、パロマ・ヘレーラより私にはインパクトがありましたが、あとは映像のほうがよかったです。ニーナ・アナニアシヴィリはクラシックならなにを踊ってもいいんですが、メドゥーラという役柄はジュリー・ケントのほうがあっているような気がします。

花園のシーンはまちがいなく映像のほうが上でした。見に行った日の舞台はいろいろアクシデントもあったせいか、ばらけてて、集中力がないかんじでした。

さて、DVDにもどりますと、やはりクライマックスは2幕のアリが踊るところ。筋書き上はまったく意味がないシーンですが、踊りとしては海賊、といえばやはりこの場面。

アンヘルのアリは、残りのシーンはひたすら控えめですが、有名な2幕のパ・ド・トロワではこれでもか、というような踊りでした。

ルジマートフのようなむんむんする色気でノックアウトされるようなことはありません。が、なんとも魅力的。明るくてはぎれがよくって。どこかのブログで太陽のような、なんてかいてありましたが、たしかにこの人はそうなのかも。鋭い回転と高い跳躍と技術的にもアリを踊るのにふさわしいんですが、はつらつと踊ってます。勢いがとまらないというかんじ。動くたびにお~!!、って思っちゃいました。ちょっと暗いんですが、You Tubeのをひっぱってきちゃいます。しかし、これはDVDからとってきたものにちがいない。こんなの載せてていいのかなあ。

バレエ「海賊」全3幕

ワーナーミュージック・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


踊りだけでなく、演出家に出演者、スタッフ、観客がややこしい海賊の筋についてかたっているのも楽しいです。この映像はホント、お勧めです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿