サラ・バラス

フラメンコでやるのがすきなのは実は脚でなくて、マルカールやら腕を動かしたりするパートだったりします。バタがすきなのも一つはそのせいなもかもしれません。あれはサパテアートよりも体全体の動きで見せるわけですからね。

しか～し、好きとうまくできるはまた別物だったのでした

先ほど、仕事が進まないので、サボリ癖がむくむくとでてきまして、フラメンコの古いビデオ「フラメンコ舞踊の魅力　人気と実力の女性舞踊手の競演」をとりだしてみてしまいました。衣装のスタイルなどやはり古いです。マーメイドラインが大流行になる前のライン、けり幅が大きくてよく広がるタイプの衣装をみんな着ています。なにせ10年以上前のものですからねえ。でもって、このビデオ、今は販売していないようです。が、出演者の中にはファナ・アマジャ、ベアトリス・マルティン、サラ・バラスがふくまれていてなかなか豪華

なかでも注目してしまったのはサラ・バラス。今やフラメンコ界のスーパースターですが、このビデオにうつっているのは20歳になるかならないかというころと思われます。サラといえば写真にのせているようなシンプルな袖なしの衣装、というイメージがあるんですけど、このビデオではやはりシンプルとはいえ長袖で白地に黒の水玉、黒のペチコートをはいています。首に赤いスカーフとネックレス、それに靴は赤。やっぱり今と好みもちがってきているのでしょうね。

「美しき舞姫」とビデオには描かれているのですけど、今の彼女を知っているだけに、このビデオではかわいいと思ってしまいました（笑）

ビデオに収録されていたのはカンティーニャスです。脚もいいんですが、何気ないマルカールやらパソがとてもいいのです。きれいに見せるやりかたをまちがいなく知っている人だとつくづく思いました。何をとっても優雅ですてきです。また、こてこてでないのがいいのです。ふだん踊っているのと同じマルカールやパソもたくさんでてきましたが、まったく別物うまい人って、むずかしいところをなんなくこなすだけでなくて、誰でもできることを極上にやってのけるわけですね

昔、買ったころはこのよさが分からなかった気がします。踊りのレベルアップはともかくとして、見る目はあがってきているのかなやはり一度生で見てみたい人です。