My Favorite Things

お気に入りのものあれこれ

be proud of

2007-05-23 20:54:27 | 翻訳
ずっと前のことですが、ドラマ(たしかザ・ホワイトハウス)を見ていたとき、せっかくストレスフリーな訳が続いていたのに、がくっとくるせりふが登場しました。父親が娘に「お前を誇りに思っている」。I'm proud of you.の訳ですね。考えてみれば、小説を読んでても、こう訳してあるのにお目にかかります。むむむ

いや、間違いとはいいません。まわりにいないだけで、こういう風に話す日本人もいるのかもしれない。でも、なんだか不自然な気がするのです。あくまで"I"を主体に押し出すのって英語的な発想で、日本語的発想なら、話をしている相手を主体にするんじゃないかって思うんです。「私」はできるだけ殺すというか、表に出さないようにするといいますか。たとえば「お前は自慢の娘だよ」「お前はいい子/立派だとも」あたりで表現したいです。これなら日本人でも言いそうでしょ?シチュエーションによれば他にも言えそう。

本日、仕事中にこんなかんじの表現に二度ほどぶちあたりました。某社のプレスリリースです。

We're proud of being selected by ABC company.

「ABCに選ばれて誇りに思います」でも許してもらえるでしょうが、いやだったんですわ。それでちょいとひねってみました。ひとつはだいたいこんなふうにまとめました。

「ABC社に選出していただき、光栄です」

もうひとつのほうが気に入ったんですが、どうしたのかすでに覚えてません???え~っと自分の記憶力を自慢するのは夢のまた夢のようです

be proud ofの訳はいろいろ遊べますね。「~で鼻高々です」「~なのは心の勲章です」なんてのもありえそう。いつか使ってみたいもの。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿