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金融危機への対処方法

2008-11-26 21:34:17 | Weblog
国家経済会議(NEC)委員長に指名されたサマーズ元財務長官が金融危機についておもしろい発言をしているので、メモしてみます

後の経済政策を予言するような言葉が並んでいるでいます。

例の女性蔑視発言でハーバードを追われたせいで、高圧的な態度ばかりがおもいだされてしまっていたのですが、あらためてみなおしました。


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歴史が示している大きな教訓がある。大規模な金融危機に立ち向かう時、政府が過剰反応して失敗するぐらいがよいのだ。

メキシコの金融危機にあたって、セディジョ大統領の次の言葉が、自分が知る限り、一番うまい言い方だ。「市場は過剰反応している。つまり、政策も過剰反応すべきだ。手遅れにはなりたくないし、もの足りない結果になるのもいやではないか」

過剰反応が引き起こすあやまちのほうが、反応が少なすぎたために発生したあやまちよりもただしやすい。市場が過剰反応するのだから、政治も過剰反応しなければならない。つまり、強い行動をとる必要がある。(フーバー政権とルーベルト政権をもちろん意識しているんでしょうが、ブッシュ政権の初動のまずさに対する批判もふくまれていそう)

信頼性をそなえることが肝心だ。行動を当てにず、バラ色の予測をしたくなる誘惑に抵抗することだ。金融危機の対処にあたって、人々が信頼している重要な点を無視して、行動せず、言葉だけで信頼を吹き込もうとしたくなるものだ。

危機に終止符を打つというのは、結局のところ、社会の信頼を回復し、社会に自信を取り戻すことにほかならない。フランクリン D.ルーズベルトの言葉がある。「恐れるべきことはただ一つ、恐れそのものだ」信頼の回復こそが肝心だ。

結果がすぐでると思わないほうがよい。信頼の回復には時間がかかる。

金融市場と実体経済は表裏一体だ。

歴史の最大の教訓は、「あらゆる金融危機は終わる。そして危機が過ぎ去ると、目を見張るような機会が生まれるものだ」

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一応、出典を書いておきます。購読者でなければ読めないかもしれませんが...

http://online.wsj.com/article/SB122757315992354895.html 

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