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STAP細胞会見

2014-04-10 07:48:41 | Weblog

昨日、作業の気晴らしにニュースでもみようとテレビをつけてみたら、STAP細胞の会見をやってました。なにか新事実はでるかなあ、と期待してみたのですが、なにもなくて、質問もいまいちのものが多くて、ワイドショーみてるみたいでした

論文の不備が単なるまちがいとするとしても、第三者が再現できない(しかも共同研究者だった人が単独で成功できない)、研究ノートが2冊ってのはなんだかなあ、と思ってたのです。おまけに証拠になるデータを公開しないで口頭で実在を主張されても、少なくとも現時点では信じることはできません。口だけなら、誰でもいえます。

ノートはまだあるというので一瞬期待したのもいけませんでした。あるなら公開して正しいと検証されればいいわけで。ところが、あと4、5冊とは...またしてもがっくりきました...200回以上成功したのなら、それ以上の失敗もあったはずで、あと数十冊とか、数百冊とか研究ノートはあって当然なのじゃないのかしら。いろんな細胞を使って、いろんな刺激をくわえたっていうのですから、かなりのパターンを試したはずです。それに記録をとらないって、論文の書き方やデータの提示方法がわかっていなかった以前の問題で、記録をとらないで個々の実験の正しさ/あやまりをどうやって蓄積するんでしょう。ましてや他の人に信じてもらうなど無理なのでは。一緒に実験していた人も記録しなかったのかしら???画像ミスをはじめとする論文の不備は、これではおこって当然だよね、と変な納得をしてしまいました。

実験記録をちゃんととる、証拠データの記録も残すって、ごく基本的なことじゃないですかね...研究者レベルでなくても学校レベルで教え込まれるものと思ってました。博士論文はおろか、卒論レベルの実験でちゃんとやっているかどうかぐらい確認するんじゃないでしょうか。こういった地道な作業の必要性をちゃんとたたきこまず、チェックもしなかった理研や出身大学の指導者側にもおおいに問題があるのでは。これでは理研がやっている他の重要な実験結果も疑われるなんてことはおこらないのでしょうか?

もう一つの疑問は、なぜ生データを公開しようとしないのかということです。紙データがなくても写真などデジタルデータはあるらしいので、私物だからと公開 を拒否したというノートパソコンをあけわたしてしまって全データを公表して証拠をみせて、第三者の再現を促進しようとしないのはなぜなんでしょう。

私 も職場で認められていないソフト(秀丸)を使いたかったので、許可をもらって私物パソコンをつかっていたことあるんですけど、パソコンの中身を全部みられ てしまっても問題のあるものはいれていませんでした。だって、どんな理由にせよ、職場にあえて私物を持ち込むわけでしょう。それぐらいの配慮や覚悟はする もんじゃないですか。仮に個人データをいれてしまっていたとしても、疑惑をもたれて悔しいなら、研究データのはいっている私物の公開ぐらいはして自分の主 張の正しさを証明する助けにしたらいいと思うのだけど。理研にわたして改ざんされるのではないかとおそれているのなら、バックアップとってしまえばいいだけです。

とはいえ、

大事なのはSTAP細胞があるかどうかなので、本人がたくさんの研究者の厳密な監視のもとで再現実験をやってみて、それをちゃんと第三者が写真をふくめて、記録にとって公表するのがいいんじゃないでしょうか。200回以上も成功したというなら成功する確率はかなり高いはずで、それができればこの騒動も終わりです。あとは実験データ記録とか論文の書き方について適切な監視/指導をうけながら実験を続けて実用化に結びつけていけばいいと思います。実在するなら、すばらしい成果なのはまちがいありません。

再現できなければ悪意のあるなしにかかわらず、STAP細胞は実在しなかったということなのでしょう。再現に失敗したら、理研とご本人が好きだけ争えばいいんです。

 

しかし、この問題、学会発表をまずして、第三者の再現が成功してからNatureに投稿しておけばはじめからおこらなかったはずです。しかもあとの対処もまずくて、騒ぎをひどくしているだけです。STAP細胞が実在していても、今後の風当たりは強いかもしれませんね。

 

 


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