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モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方

2010-09-21 15:53:33 | 
モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方
堀 正岳,中牟田 洋子
ダイヤモンド社


あの例の黒い分厚いノート、モールスキン、ともよばれてたんですが、モレスキンで統一されることになっちゃったのかな?

さて、これはそのモレスキンについて書かれたとってもマニアックな本です。なにせ、丸一冊、モレスキンことしか書いてないんですから。しかも、カバーがかかっていれば外見からして、例のあのノートにそっくりでありませんか。

これをふらふら買ってしまったのは単なる文具マニアという証拠でしょう

文具マニアは多いのか、それともよほど最近はモレスキンがいきわたっているのか、ご近所の本屋でも平積みにしておいてあります

基本的にはモレスキンをいかに使うか、という話。この手のアナログツールって、たしかに電子ツールにくらべて書くときの自由度が高いです。さっとかけるし、好きな風に使えるし。電子データなら文字だけしか使えないとか、表現方法が限定されてますもん。がっしりした表紙がついていているおかげでどこでも書ける上に、二ページをまるで一ページのように開けるので、けっこう大きな図や絵を描くことも可能です。それと表紙のゴムバンドもいいんですよね。ぱらぱら開く心配がなくって。

無骨なノートで、たとえば美篶堂のノートほど美しくはないと思うんです。



一冊持っているんですけど、美篶堂のは本当にきれいなんですよ。美篶堂もモレスキンも扱っているワキ文具の店員さんの話だと、モレスキンには欠陥品がまざっていることもあるけど(たぶん、工場の製品管理が若干甘いのではないかという話)、美篶堂は職人さんが丁寧に作っていて製品に対する愛情をひしひしと感じられるんだそう。

ただし、美篶堂のノートは美しすぎるという問題があり。字も絵もへたくそな私ががしがし使うのはためらわれちゃうんですそれより、大事にとっておいて、時々ながめたい、という気にならずにはいられないノート。いや、いずれは使うつもりですがね(といってすでに3年経過

それにくらべて無骨さを感じるモレスキンは普段着のようにがしがし使えるんです。傷がいっても味だよね、と思っちゃう人は結構いるはず。たしかにユピキタス・キャプチャーには最適なノートです。

それになんといっても、あのゴムバンドの存在が大きい。

私がモレスキンをふらふら買ってしまったのは、亡くなってしまったカマタスエコさんのモレスキンの写真を見たせい。いっぱい使い込まれたノートに書類をはりつけて、表のゴムで、えいやあ、とばかりにとめている写真がなぜか気に入ってしまったのです。おかげで手帳と合体させて使うというアイデアもすてきでした。おかげで、私のモレスキンもいろんなものがくっついてますちがいは大きさ。使っているのは、カマタさん愛用のサイズより小さなポケットサイズ。こちらのほうが携帯性がいいのでね。

しかし、ユキピタス・キャプチャーにするには、ノートには大きな問題あり。そう、検索性が低いんです。学校にいってたころから、ノートのどこに書いてあったかわからなくて探し回るってことをなんどやったことかモレスキンも同様でした

この問題を乗り越えるため、
・毎日レビューで利用しやすくなる方法を加える
・週次レビューでノートの情報を永続化する

という方法が紹介されてます。ハイパーリンクの作りから、タグつけ、カテゴリわけ、アイコン表示、スレッド表示、Evernoteを活用したデジタル化など、なるほど、というアイデアがたくさんありました。まずはそっくりまねして、徐々に自分のアイデアをプラスして

特に毎日レビュー、週次レビューはGTDを今度こそちゃんとやるためにも習慣づけたほうがよさそう

文具マニアでなくても、モレスキンを使うつもりがなくても、もっとメモをとって記録を残す習慣をつけるべきだよね、と思っていたら、手にとっても損はないアイデアも満載


たとえば、プリンストン大学教授のTo Doメモのアイデア。取りかかろうとする仕事をすべてメモの中に細かく、見通せるすべての作業を書き留めます。それを上からひたすら実行。途中で何か別の仕事がでてくると、先ほどのリストの横に別のリストを作って書き留めて、まず最初のリストの中のことだけをひたすらやっていったそうです。

これ、集中するためにはなんともいいやり方ではありませんか

とはいえ、マニアでもないかぎり、わざわざ高いモレスキンのリポーターを使う意味はないですよねメモ帳を切り離さずに使って十分では、などと考えてしまったのはただのケチなせいかしら

ペンの持ち歩きの仕方も目にうろこ。ゴムバンドをうまく利用すれば、ペンホルダーがなくても持ち歩けるとは。考えてみるもんですねえ。

それからトラベルノートのアイデアなどもおもしろいです。これまでまともにトラベルノートって作ったことないですから、次に旅行にいったら、ノートを作ってみようという気になりました。友達ができのいいトラベルノートを作っていて、単に写真やビデオをみせられるより、ずっとおもしろかったのでね。作るなら、モレスキンが第一候補にあがるのはまちがいなさそう。なにせ、どこでも書くことができるんですから。

いかに自分らしく楽しくアナログノートを使いこなすかを教えてくれる楽しい本です。写真やイラストgoodです

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