幻想伝説エッセイ

早く船を完成させて、大海原に飛び出したいのよ。

『不死は生者の玩具』(hirae)

2005-08-26 20:07:39 | プレイ日記(ネタバレあり)
とりあえずハンドルネームはhiraeさんで統一させていただこうと思います。
カードワースの作者としては割と個性的な部類に入る作者さんなのではないかと思います。
このシナリオでは次から次へと続く意外性の展開などが良かったですし、本の演出というのも個性的で良い味を出していたのではないかと思います。

CPに関して言えばプレイヤーにストレスを与えているだけのように感じました。
自分は様々な敵との戦闘を楽しみたいタイプなので、すぐにCPがなくなってしまうとひたすら敵を倒すという事に専念せざる負えなくなってしまいますし、CPがなくなった後の展開を見たいという気持ちも正直起きませんでした。
もう少し余裕があれば楽しめたかもしれませんが、このシナリオに関していえば足かせになっているのではないかと思います。

ラストのオチに関しては、イーリスの存在自体幻術なのか、それともイーリスは既に死んだ存在なのか、それとも他の理由があるのか自分にはちょっとわからなかったのですが、わからなかったのはもしかして自分だけ?

カードワースにおける冒険者とは職業として存在しているわけですが、その辺りを作者さんはかなり意識されているようです。
好きで冒険をするのとは違って仕事だったらさっさと終わらせて帰りたいですし、その辺りは何とも現代的でリアルな味を出していると思います。

それと後になって気がついたのですが、このシナリオは「魔力探知」に一部対応していますので、『隠者の庵』を先にプレイした方がいいかもしれません。

彫刻戦での体当たり攻撃はかなりヒヤッとさせられましたが、何とか勝つことができました。
CPの要素を別にすれば、苦労した敵というのはそれぐらいでしょうか。


【戦った敵】
《ウルフ、グール、弟子、ゴースト、彫刻家、彫像、妖魔グリス》

【お知り合いになった人】
《イーリス》
伝説となっている魔法使いの一人である大幻術師フーリエンの孫娘。

【入手アイテム】
《支配の杖》

【冒険した奴ら】
《ハリード、フー、スィン、ランド、ユウィン、プーキー》

エッセイの終了

2005-08-15 20:29:17 | エッセイ
エッセイはあと二回をもって一旦終了とします。
理由としては重要なテーマはほぼ書き終えるということ。
ここから先はもっと直接的な動きをしなければカードワースは救えないということです。
もちろん書こうと思えばまだまだテーマはあるのですが、そういった物はシナリオ作者が活躍する場があってこそなので、場が失われつつある今、もはやエッセイを書いている場合ではないという事です。
要するにエッセイの役目は終わったということですね。

プレイ日記については今後も書いていこうと思っています。
そちらがエッセイのような内容になることもあるでしょうし、ちょっとした内容なら今後もエッセイとして書くこともあるかと思います。
ただ書く回数は恐らく減ることになるでしょう。

残された道

2005-08-11 22:18:21 | エッセイ
たとえばASKの方々が公式に「凡作以外は認めない」は認めないと声明を発表すればカードワースに巣食う排他主義者は一瞬にして滅び去るでしょう。
カードワースはあくまでもASKの物なのですから、いくら外部の人間が騒ごうとも、それが効力を持つことはないわけです。
それがこの前のエッセイで書いた理念という物であり、もしカードワースにそういった理念や方針という物を打ち立てる事ができればカードワースは劇的に変わることが可能となります(もちろんどのような理念を打ち立てるかは別問題です)。
では現実問題としてカードワースに理念や方針を打ち立てることは可能なのでしょうか。

まず第一にそういった決定権を持つのはASKの方々であるということ。
裏で騒いでいる連中はもちろんのこと、自分も立場としては一シナリオ作者であり、自分が様々な意見を主張しようとも、それは私的な一意見を越えるということはなく、正式な決定となって具体的に効力を持つということはないわけです。
自分の意見が公式に、いわばカードワースの意見となるためにはカードワースで公式に認められなければならないのですが、カードワースにはそういった物を執行する機関や人物が存在しません。
そしてこれは致命的と言えるものです。
カードワースは組織ではなく寄せ集めの集団と書いたのはこのためで、組織であったならばそこには最低限のルールといものがあり、そのルールに対して責任を負うリーダーの存在が不可欠です。
本来ならASKの方々がその権利を持っているのですが、ASKの方々は去ってしまいましたし、復活する可能性は限りなくゼロに近いでしょう。
仮に復活したとしても現状に対して積極的に介入してくるかどうかもわかりません。
愛護協会もすべての権限を委託されているわけではないようですし(この辺りは自分も詳しくないのでもしかしたら違うのかもしれませんが)、仮に何かアクションを起こすにしてもASKの作り上げてきた世界を土台にしている以上、独断で行動するには難しいものがあるようです。
つまりカードワースは問題に対してほとんど身動きが取れない状態なわけです。
したがって理念と目標といったものをカードワース全体で持つことは不可能という結論になります。
はっきり言って現状ではどうすることもできません。
自分がカードワースは緩慢な死を迎えると書いたのはこのためです。

となると残された道は限られてきます。
未来のない世界で今までと同じようにシナリオを作っていくことは自分にはできません。
となると撤退という言葉がちらほらと浮かんできますが、このまま黙って手を引けば今まで自分のやってきた事すべてが無意味となってしまいますし、カードワースが崩壊していくのを指をくわえて見ているのは決して気持ちの良い物ではありませんしね。

実は撤退の他に選択肢はもうひとつ残っています。
執行機関が存在しないのならそれを有する存在を作るということ。
つまり現状とは別の新しいカードワースを生み出すということです。

シナリオ保護の問題

2005-08-05 20:46:23 | エッセイ
残念ながら最近になっても入手が不可能になってしまったシナリオがいくつか出てきてしまっています。
七篠権兵衛さんがOBギルドでがんばっておられますが、中々思うようにいっていないようです。
素晴らしいと思った物を残したい!!とか広めたい!!と思うのは人間として普通の心情だと思うのですが、以外と作った本人が一番残そうという気持ちが薄いのかもしれません。

カードワース関係のサイトを見ていて今までお二方ほどはっきりとシナリオは残さないと明言されていた方がいました。
理由は様々だと思うのですが、最後はやはり気持ちの問題という事になるのでしょうか。
一番理想なのはカードワースの世界がシナリオ作者が残したいと思わせるだけの魅力的な世界である事と、カードワースに取ってその作者の築きあげてきた物が本当に素晴らしいんだ!!ということを伝える事なのではと思ったりします(他にも色々あるでしょうけどね)。
カードワースなんかどうでもいいと思ってしまったらそこにシナリオを残したいなんて思う訳ありませんよね。
ですからそういった魅力的な場というものを作っていかなければならないのですが、今の状況ではかなり厳しいですね。
最終的にはその方の意思を尊重しなければなりませんが、できればハッピーエンドで終わりたいですよね。

それと今現在は個人頼みの状態ですが、本来はカードワース全体で取り組むべき問題なのではないかと思います。
個人で取り組むにはは問題が大きすぎると思うのですが、かといって全体で取り組もうにもそういった動きを作りようがないですからね。

帝国の崩壊

2005-08-05 07:25:59 | エッセイ
最近ギルドの調子が悪いようで、シナリオを更新したりすることが出来ないようです。
悪いことは重なる物といいますか、原因はどこにあるかわかりませんが、仮にギルドが機能停止するようなことになればカードワースは中心のひとつをまた失うことになります。
もしそうなれば今後カードワースは分裂の方向へ進んでいくかもしれません。
ただでさえギルド離れが進んでいるのに加え、公式とは別の場で多くのシナリオが集まっている状況なわけですから、ギルドが機能停止すればトドメといった所でしょうか。

カードワースという大帝国が求心力を失い、群雄割拠の時代に突入するかのような印象を持ってしまいました。

アンテナを見て悲しくなった

2005-08-03 22:47:29 | エッセイ
ダワサさんのはてなアンテナを見てみたら2ちゃんねる系のサイトが登録されていてびっくりしました。
喪スレについてはほとんど読んだことがありませんし、うわさ程度に盛り上がっているとは聞いていたのですが、まさかこれほど大量にシナリオが登録されているとは思ってもみませんでした。
実際にあちらのシナリオはプレイした事がないのですが、質的にもかなり高いのだとか。
これだけ裏が盛り上がっているということはいかに表が衰退しているかという事を目の前に突きつけられた気分になりましたよ。
いや、もちろんあそこで活動されている方たちに文句を言うつもりなど毛頭ありませんよ。
ただちょっと悲しくなっただけです(涙)。

最近、他のシナリオ作者とのメールのやりとりの中で、その方が下ネタが賑やかななのは末期症状と触れられていましたが、自分も今回アンテナを見て日活がロマンポルノに走ったような印象を持ってしまいました……。

目標と理念

2005-08-01 22:24:43 | エッセイ
カードワース全体の発展を考えた時、当然の事ながらどの方向へ発展していくかが問題となります。
目指したいものがなければそれに向かうこと自体出来ないし、どのように努力していくべきかもわからないという事になります。
そしてカードワースに関わる者はその方向性を心の片隅でもいいですから同じ目標を意識しなければなりません。
組織というものはひとつの生き物ですから、バラバラな方向へそれぞれ発展していくなどという事はありえません。
“なるべく多くの者が参加できる場”というものと“一部のシナリオ以外は認めない”という考えは同居できないのはもちろんの事、それぞれ発展していったりすれば分裂するしかないでしょう。

人によってはカードワースをひとつの方向性に定めるということは、カードワースに関わる者の自由が奪われると思われる方もいるかもしれませんが、決してそういうことはありません。
むしろ今のカードワースのように理念に基づいたルールも何もない混沌とした状態の方がはるかに個々の自由を奪われています。

たとえばJリーグは地域にスポーツ文化を根付かせる、ワールドカップに出場するといった理念や目標を持って活動しているわけですが、もし理念と目標を見失ってしまったら日本サッカーそのものが消滅してしまうでしょうし、理念と目標があったればこそ日本サッカーはここまで大きくなれたわけです。
またサッカーに関わる楽しみ方は日本代表を目指す者もいれば、酒を飲みながらテレビ観戦する者といった具合に人それぞれ、つまり自由なわけです。
ただし何でも自由というわけではありません。
かつてヴェルディの親会社であった読売が地域名ではなく社名を付けさせろとゴネた事がありましたが、こういった行為は決して認められる行為ではありません。
カードワースに置いてもどのように参加するかは個人の自由ですが、カードワースの持つ理念から逸脱する行為や個人の利益のためにカードワースの発展を妨げようとする行為に対しては決して許してはいけないのです。

さて今のカードワースには理念や目標といった物があるかといえばはっきり言ってありません。
あえてひとつ挙げるとすれば、ASKの方々がシナリオ作者が自由に作れるように世界観を固定しなかったということですね。
その事自体は別に問題ではないのですが、すべてに置いて放任したが故に結果的にどのような問題に対しても何もしなかったという事になるかと思います。
ただそれは仕方のない事で、カードワースのようにネットを使って多くの者が一つのゲームを作るというのは人類の歴史になかったことですから、当然ノウハウもありませんし起きてくる問題にどのような対処をすればいいかなどわからない方が普通でしょう。
ですからこの事に対しては批判は誰にも出来ないと思います。

ただあえてそういった事を踏まえた上で書かせてもらいますと、やはりASKの方々自らが問題に積極的に対処するのが理想だったと思います。
そうすればカードワースはもっともっと発展していたと思いますし、またカードワースがきっちりと理念や目標を掲げていれば、凡作以外は認めないなどとといった排他的な連中が幅を利かせることもなかったでしょう。
カードワースがきっちりとした理念に基づいて動く組織だとしたら、理念を否定するような書き込みが匿名であったとしても、組織の外部で騒いでいる連中なんか勝手に騒がせておけばいいわけですし、自分達は自分達で目標へ向かってひたすら突き進み、結果を出すことで喜びを得ていけばいいわけですから。
またたとえシナリオ作者が叩かれようと川渕キャプテンがジーコをサポートしたように、しかるべき立場の者がその作者をきっちりと評価さえすれば何の問題もありませんし、むしろ誹謗中傷なんて物は作者や組織を成長させるための糧になりますよ。
ですが今のカードワースでは理念や目標がないため、排他的な書き込みが外部からではなく、内部からひとつの意見という形になっている状態で、これがカードワースの進む方向性のバラバラな状態を生み出し、ひとつの方向へ発展を妨げる問題となっています。
これらはすべてカードワースに理念と目標があれば防げたことなのです。

最後にまとめますと、今後カードワースが発展していく鍵は理念と目標を持つこと。
そしてそれらを実行するための中心となるような物をカードワースに打ち立てるという事になります。
まあ、現実問題としてそれが実現可能かどうかはとりあえず今回は横に置いておきます(オイ)。