幻想伝説エッセイ

早く船を完成させて、大海原に飛び出したいのよ。

残された道

2005-08-11 22:18:21 | エッセイ
たとえばASKの方々が公式に「凡作以外は認めない」は認めないと声明を発表すればカードワースに巣食う排他主義者は一瞬にして滅び去るでしょう。
カードワースはあくまでもASKの物なのですから、いくら外部の人間が騒ごうとも、それが効力を持つことはないわけです。
それがこの前のエッセイで書いた理念という物であり、もしカードワースにそういった理念や方針という物を打ち立てる事ができればカードワースは劇的に変わることが可能となります(もちろんどのような理念を打ち立てるかは別問題です)。
では現実問題としてカードワースに理念や方針を打ち立てることは可能なのでしょうか。

まず第一にそういった決定権を持つのはASKの方々であるということ。
裏で騒いでいる連中はもちろんのこと、自分も立場としては一シナリオ作者であり、自分が様々な意見を主張しようとも、それは私的な一意見を越えるということはなく、正式な決定となって具体的に効力を持つということはないわけです。
自分の意見が公式に、いわばカードワースの意見となるためにはカードワースで公式に認められなければならないのですが、カードワースにはそういった物を執行する機関や人物が存在しません。
そしてこれは致命的と言えるものです。
カードワースは組織ではなく寄せ集めの集団と書いたのはこのためで、組織であったならばそこには最低限のルールといものがあり、そのルールに対して責任を負うリーダーの存在が不可欠です。
本来ならASKの方々がその権利を持っているのですが、ASKの方々は去ってしまいましたし、復活する可能性は限りなくゼロに近いでしょう。
仮に復活したとしても現状に対して積極的に介入してくるかどうかもわかりません。
愛護協会もすべての権限を委託されているわけではないようですし(この辺りは自分も詳しくないのでもしかしたら違うのかもしれませんが)、仮に何かアクションを起こすにしてもASKの作り上げてきた世界を土台にしている以上、独断で行動するには難しいものがあるようです。
つまりカードワースは問題に対してほとんど身動きが取れない状態なわけです。
したがって理念と目標といったものをカードワース全体で持つことは不可能という結論になります。
はっきり言って現状ではどうすることもできません。
自分がカードワースは緩慢な死を迎えると書いたのはこのためです。

となると残された道は限られてきます。
未来のない世界で今までと同じようにシナリオを作っていくことは自分にはできません。
となると撤退という言葉がちらほらと浮かんできますが、このまま黙って手を引けば今まで自分のやってきた事すべてが無意味となってしまいますし、カードワースが崩壊していくのを指をくわえて見ているのは決して気持ちの良い物ではありませんしね。

実は撤退の他に選択肢はもうひとつ残っています。
執行機関が存在しないのならそれを有する存在を作るということ。
つまり現状とは別の新しいカードワースを生み出すということです。