声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

来年の11月22日

2018-11-28 21:27:05 | Diary
目下の悩みは、仕事のことだ。

私たちの仕事は、一度受けたらキャンセルはできないのが当たり前で、

大阪で仕事していた頃は、よく
「親が死んでも帰れないと思え」

と事務所のマネージャーから言われていた。


KBS京都ラジオでパーソナリティをやっていた頃、正月特番の元日に風邪で発熱。

なんとか本番を終えたが、

阪急京都線の電車内で具合が悪くなり、
途中下車して救急病院に飛び込んで点滴してもらい、翌日も普通に本番をこなした。



結婚後も、長男の場合は8カ月、
早産だった次男の場合は7カ月までTVレポーターをやっていた。

次男の出産後に番組ディレクターに電話すると、

「危なかったね!出産シーンを実況するところだったね!」

と、笑われた。


次男の幼稚園入園と同時にラジオで復帰してからは、
司会業、講師業も含めてこれまで27年間、仕事を続けさせてもらっている。


健康には自信があったが、
体調に変化が現れはじめたのは、更年期の症状が出はじめた頃からだ。

特に、夏の終わりから秋にかけてが体調を崩しやすい。


六年前の今頃も、病気が発覚し入院、3日程度で退院したが、
その後も病院との縁は切れずに、仕事しながら通院した。

前後して不注意からの腰痛圧迫骨折や、
温泉で転んで手首を骨折するなどの怪我も絶えなかったが、
この時も全国16カ所の出張をコルセットとギプスをして乗り切った。


一昨年だって、めまい症で何度か具合が悪くなったりもしたが、県外出張も気合いでこなした。

無理しているわけではなく、

仕事していると、病気や怪我のことも忘れるし、シャキッとして自分らしくいられる。

私の唯一の自慢は、仕事に穴を開けない事だけだった。


でも、
今回の入院で少し考え方が変わった…

急な入院で、講師仲間が私のいなくなった穴を埋めてくれている。

仕事に穴を開ける事を極端に怖れていた私にとっては、
とても、ありがたい事だが、

クライアントや発注先の担当者は、

もう、私に仕事を依頼することはないだろう…と落ち込む。


1カ月間、痛みを我慢した。
でも、どうしても我慢できない時もある。
たぶん、
無理してはいけない時が、今だと思う。

なので、医者の言葉に従った。


それに考えてみれば、
大正時代なら、とっくに死んでる齢だもの…


そうは言っても、
まだ仕事は続けたいのがホンネだ。

そんな事を病室の白い天井を見上げながら考える。

( あぁ、早く仕事復帰したい!)

心の中で叫んでいる…と、

夕方、夫が
昨日、クライアントから届いたらしい封筒を持って来た。

中を見ると、
礼状と、来年のイベント予定が記載され、
「来年度は11月22日です。よろしくお願いします」
と書かれていた。

入院前日に終えた司会の仕事の
窓口担当者からだった…。

嬉しかった。

私を必要としてくれるクライアントがいる…。

これが、
偽りない今の気持ちです。
(~_~;)



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