声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

サンバホイッスルの音色も

2024-07-06 09:33:49 | 音楽
年齢とともにキーが下がり
同時にボリュームも下がる

声も老いる…と思っていた。

しかし、
それは素人の場合なのかも知れない…

昨日、ひょんなことから
有名アーティストのコンサートチケットが手に入った。

会場の高崎芸術劇場は、
自分を含めてほぼ全員が1970年代から1980年代に彼女の歌を聞いていたお年頃。

ファンでなくとも、
ヒット曲は誰でも知っている…

満席に近い入り具合がアーティストの変わらぬ存在感を示していた。

オープニング曲は、このツアーのために作ったナンバーのようだ。

落ち着いた赤のパンツスーツがステージ中央に映える。

軽快なバックバンドの演奏に合わせて、
歌詞にコンサートのタイトルが入っていた。
座席の位置が前から13列目の右側という特性もあってか、
バックの演奏に比べてボーカルが大きく聞こえた…

(ここで調整するんだな…)

その後はボーカルとのバランスも俄然よくなった。

続けて歌ったナンバーに、
懐かしいあのボサノバ調のデビュー曲があった。

低音から伸びのある高音までの美声は、全く声の衰えを感じさせない。

そればかりか、昔以上にパワーアップしているようにさえ感じる…

前半が終わり、休憩時間と同時に
ご自身の歌を多重録音した《お手洗い休憩》のジングル風の短い曲が流れた。

…コミカルで楽しい演出だ。

客席のあちこちから

「声が変わらないって凄くない?」
「びっくりだよね!」
「期待どおりだよ!」

という感嘆や、驚く声が聞こえる…

曲の合間のトークで、その理由がわかった。

まだツアー中なので、詳しくは書かないが、御本人がそれなりの努力をされているのだ。

後半では11分以上あるという組曲風の新曲を歌われたが、
コンセプトは地球環境や人種差別などを詞にしたためたもので、
スクリーンの演出もあって強いインパクトがあった。

特に南アフリカの人種差別をテーマにした曲は、
レゲエ風のリズムとよく合っていて、もっと聴きたいと思わせてくれた。

2日前にNYから帰ってきたばかりだと言いながらも、
疲れを全く感じさせない…

後半では濃紺の羽織風のロングジャケットを脱ぎ、
ラメ生地の水色ボディコンドレスをまとって熱唱する彼女に観客がヒートアップ…

1階席はほぼスタンディング状態…

たまたま前の席が途中から空いたおかげで、私は立たずにすんだ。^^;

5:30開演で終演は8:00
15分の休憩以外は、歌いっぱなし…

デビューから四十数年…
あのサンバホイッスルの音も変わらず…

ここ数日の猛暑で
ボーッとしていた脳ミソが、一気に目覚めた一夜だった。

いやはや恐れ入りました!


高崎駅へ向かう帰り道、
会場の高崎芸術劇場を振り返ってみる…

オレンジ色の灯りが、あの熱気に包まれた空間を象徴しているようだ…

ふとヤマハのポプコンに出演していた頃の彼女の姿が目に浮かんだ。








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