コンクールの前にリハーサルで都内に向かうのは、
1990年の童謡コンクール以来のことだ。
この時は「おはなしゆびさん」を歌った。
リハーサルというよりレッスンに近いものだったが、とても勉強になった。
あの時は中田喜直先生がご健在で、
「エプロンのポケットから人形出しながら歌う演出がよかったよ」と褒めていただいた。
歌については特に何も言われなかったが、
楽しく歌わせてもらい、全国大会で銀賞をいただいた。
今日のリハーサルは、どんな風に行われるのだろう…と思いつつ、自由が丘に向かった。
リハーサル場所は主催者のNPO法人が入っているビルの3階にあるLIVEハウスだ。
ガラスドアの向こうから高らかに歌い上げる『愛の讃歌』が聞こえた。
アーティキュレーションの豊かな伴奏に乗ってボーカルに熱が入っている…
出演者名簿を見ると『愛の讃歌』を歌う人が2人いる…
きっとそのうちの1人だろう。
(勇気あるなぁ…)
誰でも知っている歌ほど難しいものだ。
オリンピック開会式のレセプションでセリーヌ・ディオンの『愛の讃歌』を聴いて泣いた…
魂が揺さぶられる歌…と言うのは、こう言うことか…と改めて思った。
そして、
(当分、愛の讃歌は歌えないなぁ)
と思った。
シャンソン初心者の私にとってコンクールは、陸上競技のハードルそのものだ。
1つ超えても、次から次へと難関が待ち構えているわけで、軽々と飛べるものではない。
こんなレベルのピアノ譜では失礼ではなかろうか…と思いつつ、恐縮しながら譜面を差し出した。
それを元銀巴里のピアニストF氏は、軽くジャズ風にアレンジして弾く…
…流石である。
そのうえ、
「こっちで演ってみて」
と半音上げることを提案してくださった。
躊躇していると、
「こっちのほうが色彩感があるし表現が豊かに聞こえるわよ」
と主催者からのアドバイス。
確かにステージ上で歌う場合は、もっとブリリアントな声のほうが映える。
コーダも付けた方がいいとの事で
急遽、フランス語でコーダを付ける事になった。
リハーサルというよりレッスンを受けた印象だ。
とても勉強になった。
本番まで、あと1週間…
半音高いキーで歌う練習をしなくては…。
トップ画像は、
ちょっと変わった名前のカフェでリハーサルの前にひとりランチした時のもの。
ワンプレートの中身は、
スープ&レタスサラダ
シュリンプカレーパン
玄米あんぱん
クリームパン
抹茶ムース
アイスレモンティー
どれも美味しかった。