昨日の午後、
出かけた古墳公園でHalを連れてゆっくり歩いていると
中央の円形広場で、野球帽をかぶった小柄なオジサンが
「ミケ!ミケ!」
と大声で呼び始めた。
草むらから、ひょっこりと現れたのは三毛ではなく茶白のネコで
出てきた途端に寝転がり、
福々しい身体を地面にすり付けて甘えるようにゴロゴロし始めた…
オジサンは、
お目当ての「ミケ」が出てこないのか、
よく肥った茶白ネコを5mほど離れた場所から見ているだけで
私達の眼を気にしてか、エサをやる風もない。
ネコは相変わらずゴロゴロしている。
長閑な日曜の公園は、
エサやりに来る人もいて、野良猫にとって天国らしい。
郊外にある、この広大な古墳公園は、
犬の散歩コースで人気があって、
夕方4時をすぎると犬連れで混んでくるが、
お互いに距離を取り合って歩かせているせいで、
すれ違う時に挨拶を交わすなどみんなマナーがいい。
ただ、
この時期の蒸し暑さは人間が思っている以上に犬には負担で、
特にHalのようなシニアの大型犬には辛い季節でもある。
休憩して水を飲ませながら、ゆっくり1時間かけて散歩して
4時半を過ぎた頃に、
そろそろ帰ろうと、入り口の駐車場に向かっていると、
Halよりも、ずっと大きなバーニーズマウンテンドッグが、50m前方を歩いてきたかと思ったら
低木の植え込みの辺りで、
いきなり、うずくまって動かなくなった。
遠目で見ても、
毛の感じからシニア犬であることがわかる。
(かわいそうに、蒸し暑さにまいってるんだなぁ…)
辛そうな様子を見て放って置けなかったのだろう…近くを通りかかった小型犬の飼い主たちが、何やら話しかけている…
しばらくして、
ようやく起き上がったバーニーズは
小型犬の飼い主たちに囲まれて嬉しそうに尻尾を振っていた。
きっと常連さんなんだろう。
この蒸し暑さにHalもバテたのか、
いつもならピョンと後部座席に飛び乗ってくるのにしばらく躊躇して、
一旦、後部座席の床に前脚を乗せて、ゆっくりとシートに上がってきた。
久々の古墳公園でのHalは黙々と歩いているだけで
他の犬には見向きもしなかったが、
一度だけペットボトルを持って歩いていた若い女性に吠えた。
最近、わかってきた事だが、
Halは、傘やゴルフのパターのような物を持って歩いている人に吠える事がある。
よく見えていないのか、
2年前に来た時より、
視力が弱って来ているらしく
目の中央が5mmほど白く濁っている。
水を入れたペットボトルが光っているのが
金属の棒に見えたのだろうか?
私達の姿を認識できる距離も2m程度と短い。
そのためか
分離不安症も、外にいるときの方が強く出るようだ。
今年の夏も、
無事に乗り切れるように気をつけてやらねば…。
散歩にも酷な季節がやってきた。