声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

ドラマの言葉

2013-02-19 10:03:20 | Diary
大河ドラマ「八重の桜」では綾瀬はるかさん演じる主人公の会津弁が話題になっています。

一回目の子役少女のあまりの熱演ぶりに

「この子は本当に福島の子なんじゃないかな?」

と、思える程、
会津弁のイントネーションが自然で、全く何を言っているのかがわからない程でした。(^^;;

最近は、耳が段々と慣れてきたのか

それとも、イントネーションは放送向きに、わかるようにアレンジしているのか、

どのセリフも意味はわかるようになりましたし、

「さすけねぇ、」などは、とても良い言葉だと感心しながら観ています。

方言の効果は絶大で、
幕末の会津の風土や、そこに生きる人物たちのキャラクターが活き活きと伝わってきます。


方言と言えば、
実は今民放でON AIRされている
「とんび」というドラマですが、

以前、堤真一さん主演のNHK同名ドラマではバリバリの広島弁が使われ、
中国地方出身の私は、とても親しみを感じましたが、

今放映中の民放「とんび」には、
方言が使われず

そのためか、
全くローカル色が感じられないのです。

そのためか、少し物足りない印象を持っています。

あの「やっちゃん」と呼ばれる人物の粗野で熱くなりやすい性格を描くのに、
方言は必需品だと思っていたのですが、

NHKドラマ「とんび」でのローカル色の濃さを払拭する狙いもあったのでしょうか…。

言葉のインパクトが少ないせいか、
人物たちの描写が、
全体的にサラリとした印象を受けました。

「仁」の時の内野聖陽さん扮する龍馬の土佐弁は完璧でしたし、
麻生祐未さんも、実力派の女優さんなのに、残念でなりません。

ドラマの中での言葉選びはとても重要な役割を持っています。

時代劇の場合に、
いくら分かりやすいとは言っても
現代語を使うと一気に興醒めしてしまうように、

方言があるはずの町に住む人物を描くのに、きれいな共通語だなんてナンセンスだと思うのです。

だって人物のキャラクターを決めるのは言葉なのですから…。

清水由美 

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