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12月30日(木)モチ文化

2010-12-30 10:30:47 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
12月30日(木)モチ文化

正月と餅は切り離せない。日本人は正月でなくても餅をよく食べる。田舎では田植えなど大事な農作業の区切りや大事なお客様を迎えるときなど、折に触れて餅をつく。町でも大福餅ならいつでも売っている。このように日本人には馴染み深い食べ物であるが、日本以外で餅を食べる文化はあるのだろうか。

中国に「月餅」というお菓子がある。しかし餡を包んでいる皮の部分は小麦粉で作られていて、大福餅とは違う。それでは中国には餅はないのだろうか。何か手がかりはないかと書架を探したら「料理の起源」(中尾佐助著・NHKブックス)と言う本が目に付いた。拾い読みしたら「外国のモチ」という小見出しがあった。

昭和47年に初版が出たこの本は、長年世界の農耕文化を研究してきた著者が、それまで疎かにされてきた作物の加工・料理の過程に注目して農耕文化を見直した注目すべき著作だと思っている。

さて、問題の小見出しの冒頭部分には、こんなことが書いてある。「モチは日本人には親しいものだが、日本以外の国には現在の日本のモチと全く同一のものは見あたらない」。どうやら日本周辺諸国でもモチが食べられていると思っていたのは間違いだったようだ。

それではモチに近いものもないのだろうか。中尾氏の調査によると、ビルマ(現ミャンマー)のダマネという食べ物がモチに近いそうだ。糯米(モチ米)を甑(こしき)で蒸したものに植物油を加えて練り上げて作るもので、稲の収穫が終わったときに村人たちが互いに贈答しあう習慣があるそうだ。これをどのようにして食べるのかは書いてないので分からない。

タイ、ラオスの少数民族には糯米を臼で搗いて粉にし、その粉に熱湯を少しずつ加えてモチを作ることが行われている。こちらの方が日本のモチに近いような気もするけれども、生の糯米を粉にしてから加工する点でモチよりは団子に近いもののようである。

中尾氏の研究によれば、日本のモチは糯米で作ったシトギ(生米団子)から派生した独自の食文化らしいのである。

★閑話は明日から1月3日まで休刊します。

■齊藤 武の閑話365日

12月29日(水)朗報

2010-12-29 11:35:16 | ★④■還暦の戯言(60歳は50歳)


昨日は嬉しいことがあった。去年春に患った脳梗塞の定期検査の結果、病気の引き金になった左頚動脈に付着したプラークが少なくなり、右手に一時的麻痺を起こした脳の患部も病変がなくなったと主治医から説明があった。いわば完治に近い状態と言うことだろう。

血圧を抑える薬などの服用は続けなければならないが、次回の検査は1年後でいいと言われた。ただ朝の血圧が収縮期120台で安定するようになることが望ましいそうだ。現在は130台が多く、寒い朝など140台まで跳ね上がることもあるので目標達成は容易でないようである。

薬の力を借りずに血圧を下げるには、塩分が少ない食事と適度な運動が必要なことは知っているけれども実行はなかなか難しい。薄い塩味の食事は継続すれば次第に慣れるけれども、ちょっと油断すると元の木阿弥になってしまう。運動といっても特別なことをしなくてもいいのだが、寒い時期は歩くことすら怠りがちになる。

健やかに老いることは容易でない。今年は左目の白内障を手術したお陰で、裸眼で新聞を読めるようになった。このように部分的には機能が回復することもあるけれども、加齢にしたがって大部分の臓器は機能低下を免れない。

齢(よわい)80も過ぎればどこかおかしくない方が不思議である。おんぼろ車を騙し騙し運転しているようなものだ。保守点検を怠らずどこまで走行距離を伸ばせるか、来年も夜の街でアルコール燃料を補給しつつ走り続けようと思っている。