昨日から今朝にかけて仙台に初雪が降った。降ったといっても街中ではちらほらと雪が舞うほどだったが、それでも今朝は屋根が薄っすらと白くなっていた。平年より２３日、去年よりは８日遅い初雪だと言う。夏の猛暑が冬まで尾を引いているのだろうか。それにしても急に寒くなったものだ。昨日・今日と氷点下まで冷え込み、小鳥の餌場においてあるトレイの水の表面が凍っていた。水が飲めないのは気の毒だから氷だけ取り除いてやったが、気温が上がらなければまた氷が張るかも知れない。わが家周辺は市街地に比べると気温が低いようである。
こう寒いと暖かいものを食べたくなる。簡単で手早くきるものなら「けんちん汁」や「とん汁」だろう。それに酒粕を溶かしいれれば粕汁になる。水溶き片栗粉でとろみをつけた野菜の煮物や、あんかけうどんの類もからだが温まる。
「ブリ大根」も冬場のお勧め料理である。ブリは立派な切り身よりアラを使った方がいい。アラは熱湯で湯通しして冷水で冷やし、臭みと残っている鱗を丁寧に取り除いてから調理しよう。大根は皮を剥いて厚めの銀杏切りにし水から火にかけて湯がく。その際米粒を一緒に入れるのがコツだと和食の親方に教わった。湯がいた大根は洗って水切りする。
下準備が出来たらブリと大根、醤油・みりん・生姜の千切りと適量の水を一緒に鍋に入れて煮立て、アクを取ってから落し蓋をして中火で煮汁が少し残るぐらいまで煮てから火を止める。そのまま暫く置いた方が味がよくしみる。
ブリ大根と熱燗、堪らないねえ、この取り合わせ。柚子の香りがするイカの塩辛、タラの白子とミツバのお吸い物などもあれば申し分ない。
