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12月11日(土)受賞者欠席のノーベル平和賞

2010-12-11 11:32:23 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
12月11日(土)受賞者欠席のノーベル平和賞

ノーベル平和賞の授賞式が10日、ノルウェーの首都オスロで行われた。しかし今年の受賞者である中国の民主化活動家・劉暁波氏は獄中にあり、家族も軟禁状態に置かれているため出席できず、賞を受け取る人がいない異例の授賞式になった。

劉氏が投獄されたのは言論・宗教の自由を求める「08憲章」を起草したことが国家政権転覆扇動罪に当たるとされ、今年2月に懲役11年の実刑判決が確定したためである。日本国民は当たり前だと思っている言論・宗教の自由は、中国ではまだ認められていないのである。

中国政府報道官は、このことに関する外国メディアの報道に対して「しつこすぎる」と不快の念を表明した。また政府は授賞式のテレビ中継を観られないように電波を遮断した。中国政府にしてみれば、これは内政問題だから外国からとやこう言われる筋合いではないと言うことだろう。

中国が一党独裁の社会主義国家になってからもう半世紀以上になる。それでも言論・宗教の自由を求める一人の人間の発言が国家政権転覆扇動罪になると言うのは、それだけ現政権基盤が脆弱だと認めているようなものだ。

同じ漢民族同士で貧富の差が広まり、支配される多数の少数民族に不満が募りつつある状態の中で、その不満を煽るような危険人物は牢屋に閉じ込めておくに限るというのでは、中国はいつまで経っても中途半端な大国に甘んじることになりはしないか。アメリカ型民主主義が最善とは言わないが、抑圧だけでは前へ進まない。

日本にも1925年に制定され第三次改定まで行われた悪名高い「治安維持法」と言う法律があった。この法律で政府に都合が悪い人間は次々危険分子として投獄された苦い歴史を持っている。この法律は事案当局や政府にとってよほど魅力があったらしく、敗戦でアメリカに占領されても延命を図り、GHQの勧告で昭和20年10月15日に廃止されるまで睨みを利かしていた。「物言えは唇寒し」のあの時代には絶対戻りたくない。