12月5日(日)東北新幹線全線開業
東北新幹線が昨日新青森駅まで全線開業した。東北に新幹線が走り出したのは今から28年も前(昭和57年)のことである。最初は大宮と盛岡の間だった。開業前に報道陣向けの試乗会があって仙台~盛岡間を往復した。
現在の新幹線車両に比べると先頭車両は団子鼻でずんぐりした感じだった。それでも揺れが少なく高速運転にもかかわらず室内が静かで、先輩格の東海道新幹線に劣らぬ乗り心地だったのを覚えている。運転手の技術にもよるのだろうが、テーブルに立てた鉛筆が倒れないほど振動が少ないと言うふれこみだった。
東北新幹線は八戸まで延伸されて青森県入りしたものの足踏み状態が続き、県都の青森市民をやきもきさせたが、昨日八戸~新青森間81.8㌔が開業してやっと念願が達成された。新青森駅で行われた開業祝の式典とそれに続くアトラクションの中継を観ていて、地元の喜びの大きさが伝わってきた。
しかし、その喜びに水をさすように吹き荒れた強風で2度も運転見合わせとなり、運休や遅れ続発の波乱の開業となったのは気の毒だった。新幹線の開業は青森県にいろいろな恩恵をもたらすと期待されている。観光業者をはじめ経済的波及効果に人の往来の増加に期待する向きが多いようであるが、それが実を結ぶかどうかはこれからの対応次第である。
開業初日から上り列車に空席が目立ったように、利用者一つ取り上げても課題は大きい。県が背負った借金も大きいから喜んでばかりもいられない。時間距離が短くなることで日帰り出張が増え、青森の宿泊客は減ることだって考えられる。
市街地の外れに出来た新駅と一体になって進める都市計画もないようだ。大金をかけて作ったものの活用が芳しくない箱物行政と同じような結果にならなければいいがと危惧している。
東北新幹線が昨日新青森駅まで全線開業した。東北に新幹線が走り出したのは今から28年も前(昭和57年)のことである。最初は大宮と盛岡の間だった。開業前に報道陣向けの試乗会があって仙台~盛岡間を往復した。
現在の新幹線車両に比べると先頭車両は団子鼻でずんぐりした感じだった。それでも揺れが少なく高速運転にもかかわらず室内が静かで、先輩格の東海道新幹線に劣らぬ乗り心地だったのを覚えている。運転手の技術にもよるのだろうが、テーブルに立てた鉛筆が倒れないほど振動が少ないと言うふれこみだった。
東北新幹線は八戸まで延伸されて青森県入りしたものの足踏み状態が続き、県都の青森市民をやきもきさせたが、昨日八戸~新青森間81.8㌔が開業してやっと念願が達成された。新青森駅で行われた開業祝の式典とそれに続くアトラクションの中継を観ていて、地元の喜びの大きさが伝わってきた。
しかし、その喜びに水をさすように吹き荒れた強風で2度も運転見合わせとなり、運休や遅れ続発の波乱の開業となったのは気の毒だった。新幹線の開業は青森県にいろいろな恩恵をもたらすと期待されている。観光業者をはじめ経済的波及効果に人の往来の増加に期待する向きが多いようであるが、それが実を結ぶかどうかはこれからの対応次第である。
開業初日から上り列車に空席が目立ったように、利用者一つ取り上げても課題は大きい。県が背負った借金も大きいから喜んでばかりもいられない。時間距離が短くなることで日帰り出張が増え、青森の宿泊客は減ることだって考えられる。
市街地の外れに出来た新駅と一体になって進める都市計画もないようだ。大金をかけて作ったものの活用が芳しくない箱物行政と同じような結果にならなければいいがと危惧している。