山で鍛える

修行・訓練・山行の記録用

モッチョム岳攻略戦1

2015-05-15 22:20:18 | 修行・訓練
【モッチョム(本富)岳】
標高:940m
メンバー :単独
天気 :晴れ
駐車場/登山口:千尋の滝駐車場→モッチョム岳 ※ピストン
標高差745m
総歩行距離5.5km

実はこの日は早朝に太忠岳を登っています(^◇^;)
何と言っても屋久島最終日、台風一過の快晴ということで、体調や体力次第ではありましたが、
前夜密かに太忠岳とモッチョム岳のダブルヘッダーを計画したのです。厄払いだと(笑)。
しかし単独行につき無理&無茶は禁物、万が一人様のご迷惑になるようでは中年男性(厄年らしい)の冒険は最悪な失敗に終わってしまいます。
慎重かつ安全第一を肝に銘じながら、アグレッシブな山行を決行しました。『ニイタカヤマノボレ』です。

太忠岳を下りたのは9時15分。モッチョム岳の登山口まで車を飛ばして45分で移動して、登山を開始しました。
このモッチョム岳は2度目の登山となります。一発で惚れてしまった本当に大好きな山なのですが、残念ながら前回は頂上がガスっててスーパービューがほとんど拝めませんでしたので、いつかの晴れた日に必ず再登頂したいなと心に決めていました。
そういった意味では念願が叶うわけですので、ものすごい気合いが入りました。

こんだけの天気です(*^^*)

登山者用駐車場が新設されてて、登山口より少し下にあるものですから、数分歩いての登山口です(^◇^;)

いきなりの急登区間の後は一旦下って沢を渡ります。


太忠岳で最悪だった体調や体のダルさが、モッチョム岳に臨む上で気持ちを入れたことにより、嘘のように無くなりました。
一歩一歩早足で快調に前進していくことが出来たのです。
あらためて人間ってメンタル次第だなと思いました。

2年前に登っているので、コースはほとんど覚えていました。

しかしものすごい急登ですな(^◇^;)

本来なら一山登った後のこの急登の連続ですから、体が動かなくてもおかしくないのですが、前述のように、気持ちを入れ込んで上り始めたので、信じられないくらい体が動きます。



確実に高度を稼いで行きます。





暑い(^◇^;)





40分、45分ほど歩くと第一目標となる万代杉が見えて来ました。樹林帯を一瞬抜けて、異様にどデカイ杉が一本ブッ立っています。

す、すげー。しかしここまでは地元の小学生が、『小学生が』ですよ、遠足で登るというじゃああ~りませんか( ;´Д`)
大人の男の遠足はココからですよ(笑)。

休憩は取らずに進みます!

なんかカサカサいってるぞ。

ヤクシカちゃん発見(*^^*)!

おじさんは先を急ぎますねー。

多分コレがモッチョム太郎(という名前で親しまれている杉の木)。見落としがちです。

モッチョム太郎を過ぎてからがグッと急登になったと思います。









800mまで来ました!

この辺からが相当な急登だったと思います。一度モッチョムとは違うピークまで、おそらく1,000mくらいまで登り詰めるからです。



不思議なことに体力はまだ大丈夫です。気持ちが強ければ体は動くんですね。本当にいい体験をしました。



まだまだ急登は続きます。


つづく



太忠岳攻略戦

2015-05-15 17:06:47 | 修行・訓練
【太忠岳】
標高:1,497m
メンバー :単独
天気 :晴れ
駐車場/登山口:ヤクスギランド→太忠岳 ※ピストン
標高差:497m
総歩行距離:8.2km

本当は前日登る予定だった太忠岳、台風により登山口まで来ましたが、断念しました。
0530登山スタートです。一番乗りで入山しました。台風一過で見事な快晴、この日は屋久島を発つ日なので、気合も十分です。

まだ薄暗いヤクスギランド。しばらくはヤクスギランド内を歩くため、老若男女誰でも歩けるようなトレッキングコースです。





これから完全な朝が来る感じです。

吊り橋。

川がキレイだけど、

前日の雨のせいか、ものすごい勢いです((((;゜Д゜)))))))
人間なんて自然の前では本当に無力ですね。

ようやく分岐に。ここまで25~30分くらいかかったんですかね。準備運動完了、ここからが本格的な登山道に突入です!

いきなり急登が来た!



朝の新鮮な空気を吸い込みながら、心地の良い鳥のさえずりを聞きながら登っているのですが、この日はどうも調子が出ません(>人<;)
足は重いし、なんか息苦しいし、絶不調の部類です。参りました。

それでも一歩一歩ゆっくりと、屋久島の森を登って行きます。



いやぁ、絶不調だ(^◇^;)

早朝の山は最高に気持ちがいいんですが、もう体がダルビッシュです(>人<;)







ネーミングの意味はよく分かりませんが、天文の森に着きました。体は一向に良くならず、気力のみで登って行きます。













今日が屋久島のラストです。体は全くもって本調子ではありませんが、地道にコツコツ頑張って登って行きます。山登りは人生そのものを表してると思います。この試練や喜びに対峙するのは自分の性格ですから。全て自分自身の手で、自分の性格においてクリアしていかなければなんですよね。



あと1キロです。もう1キロまで来たら体がどうのこうのもありません。あと一踏ん張りで究極の達成感とスーパービューが手に入るのです。



よく整備されています。さすがはたくさんの人が訪れるヤクスギランドからのコースです。
※太忠岳まで足を延ばす人はほとんどいないため、多くの登山客の混雑に悩まされることは一切ありません。













石のトンネルをくぐります。







展望台みたいな岩場に出たら、太忠岳を象徴する頂上に突き刺さる米粒の形をした40mの天柱石が見えました!!

まだ7時半前です(^◇^;)



天柱石の下まで来ました。

デカイ(^◇^;)
何とか2時間かけて登頂しました(*^^*)
もう気持ちがいいなんてもんじゃないですね。最良の日にひたすら感謝です。



安房港が見えます。

巨大石の下は空母の甲板のような平らな石があり、休憩するのに最適です。

とにかく天気が良くて最高です。

安房港方面をアップ。

あのトンガリは一昨日登った愛子岳じゃないか!

寝転びながら撮影。

頑張った甲斐があった。本当に『百の頂に百の喜びあり』ですねぇ(*^^*)

屋久島ではだいたいどこのホテルでも、朝食を4時受け取りスタートの朝食弁当に変更出来ます。日の出弁当のだ(*^^*)
2年前にも食べたとこですね。
大げさ抜きでこの日、人生で1番美味しい朝食を食べました。

アレ私のザック。広い空母の甲板を完全に独り占めの30分でした!頂上に自然と長居したのは初めてかもしれません。こんな僕みたいな性格でも、30分ではありますが心から時間の概念を忘れて、大自然の恩恵を受けてリフレッシュ&リラックス出来ました!

頂上の素晴らしい時間に別れを告げて、下山開始。

空母の甲板上るのに、ロッククライミングみたくて危なくて、これ他の人は登れるのか?と心配しましたが、帰りに別の場所にロープを発見。本来ここから上るんですね(^◇^;)

下山開始。これは巨大石の手前にある標識。太忠岳は山頂標識がないんですね。ですので、その代わりにコイツの写真を撮っておきました。

吊り橋まで戻ってきました。

川が力強く、美しい。

愛車ヴィッツの元に到着!帰りは1時間15分で下りました。頂上での素晴らしい時間が良かったのか、体調は復活気味です。
愛子岳につづいて、屋久島2座目を登頂しました(*^^*)

総評です。
安房辺りのホテルからヤクスギランドまでは車で約30分~45分。かなりのクネクネした(途中からほっそい)山道を上って行くと着きます。その間に鹿や猿と会える確率は70パーセントくらいあると思います。
ヤクスギランドという屋久島の森の中をトレッキングするコースから始まるコースです。
そして少しでも体力がある人は、ヤクスギランドだけではなく、その延長で足を踏み入れて必ず太忠岳に頑張って登って欲しいです。人生観変わるくらいのスーパービューと感動が待っていますから。しかも苦しんだ後だからより最高です。苦しむと言っても標高差で約500m、往復で8.2キロ程度です。
縄文杉白谷雲水峡は観光客の数がハンパじゃありません。修学旅行やその他団体旅行もたくさん来ています。そんな中で、本当の意味で屋久島の大自然を満喫出来ないと思います。
ここ太忠岳、絶対にオススメです。ちなみに私は下山中に3組の登山者とすれ違いましたが、ヤクスギランドに入った途端、20人くらいの観光客と会いました。9時くらいでこれですから、ピークの時間なんかは恐ろしい人だかりになることでしょう。

私は3時間15分での山行となりました。※頂上で休憩は30分取りました。

愛子岳攻略戦

2015-05-15 13:47:16 | 修行・訓練
【愛子岳】
標高:1,235m
メンバー :単独
天気 :曇り
駐車場/登山口:愛子岳登山口→愛子岳 ※ピストン
標高差:1,050m
総歩行距離:8.5km

台風接近中の屋久島、夕方から雨予報なので、朝4時にホテルを出て、4時半に登山口到着も真っ暗な森の中で、恐ろしくてブルブル震えながら夜明けを待ちました(^◇^;)
なかなか夜が明けなくて、結局5時25分から登山開始です。

この愛子岳をここ数ヶ月の目標にしていました。低山ですが、標高1,000m以上を一気に登り詰めるハードな山として有名です(^◇^;)。ある意味屋久島一キツイ山と言えるんじゃないでしょうか。
※この後(ゴールデンウィーク後)は一度クールダウンします。

薄暗くなってきたので、スタート。もちろん私しか居ません。

フラッシュ焚いて撮影。



暗い森の中を一人で進軍。真っ暗な時から待機してますので、このくらいの明るさでもものすごい心強いし嬉しかったです。

しばらくはまあまあの上りです。

薄暗いと、ピンクリボンや白テープがとても目印になり助かります。

こんな感じで目立ってくれます。

三頭山毛無山での訓練登山のおかげで、このくらいの斜度だと楽に感じます。





標高400m。斜度はそんなでもないんですが、100mごとに標識が立ってて、その感覚が体感の感覚より長く感じましたね。

急登区間も何度かあります。



ここで初めて水分補給をします。
スタートが150mくらいですから、まだ450mしか登っていません。行程の半分も終えていませんが、1時間近くかかっています。

ある程度の急登が続きます。





空は曇り空。

猿がいた!



屋久島っぽくない、つまらない雰囲気の樹林帯を黙々と進みます。





涸れ沢を渡り、

とにかく上ります(^◇^;)



空が開けて少し神秘的な雰囲気。







900m過ぎぐらいらかなりガスってきました。

ここからが急登でした。







あと150mくらいですから、愛子岳を締めくくるに相応しい急登です。

ロープが出てきました。

あと135mで頂上です。

今までの樹林帯からは想像出来ない幻想的な岩場です。

ガスってるので、ピンクリボンを見失わないように慎重に進みます。

かなりスリルあって、面白い!冒険心がくすぐられます。

この日1番乗りだし、この岩場のスリルは最高に楽しかったです。

まだまだ続きます。

すごい急登(笑)。

楽しくて、猿のように岩場をスルスルと上って行きます。

さあ、もうちょいだ。



0755着きました(*^^*)!!2時間半かかりました。ガッツリ上ってきました、愛子岳!

もちろんガスで一切何も見えません(笑)

北島康介です。何も見えねぇ。

頂上を独り占め。結構寒い!

ガスのせいで視界が狭い中、ピンクリボンを見失わないように慎重に下山開始。実はこっちに来る前に愛子岳に登った人のブログいくつか見て情報収集していたのですが、ある人が岩場からの降り場が分からなくなり、そのまま進んで行ったら案の定迷い、それでも沢沿いに下って行ったら遭難して、警察の救助で助かったというのを見ちゃったので、万が一も絶対に迷惑をかけちゃイケないと思い、慎重に進んで行きました。





岩場を降りたところで、一瞬雲が流れて下の景色が見えました!ほんの一瞬でしたが、海まで見えて満足です。

1時間半かけて下山しました。

上り2時間半、下り1時間半。行動時間4時間の山行でした。


総評です。
興奮から2時半に目が覚めてしまい、時間潰すのに苦労しました(^◇^;)
で、4時にホテル出て、4時半に登山口到着も、真っ暗でめちゃくちゃ怖かったです(笑)
夜が明け始めたのが0520くらい。1時間近く車中で不安いっぱいでした。
0525スタート→0755頂上→0815下山開始→0945下山でした。
キツイ山との評判でしたが、スタートからそんなに急な上りでもないので、意外と余裕だなと思いながら上っていましたが、やはりというか徐々に急登になってきて、最後の方は手を使いながらよじ登るような登山でした(笑)。
9割方つまらない樹林帯歩きで、その風景も屋久島っぽくないというか、奥多摩のつまらない山を歩いてるような感じです。しかし、岩場に抜け出ると、ものすごく幻想的な雰囲気にテンションが上がり、岩場は猿のように走ってよじ登ってしまいました。このラスト1割の喜びの為に、全ての過程があるような山です。本来は更にスーパービューという至福が待っているわけですが、今日は残念ながら一面ガスでした。
この愛子岳を1つの目標としてここ1カ月半はトレーニングしてきましたので、本当に達成感を感じました。また天気のいい時に上りたいですね。