気まぐれ野帳(下関市在住おやじ土地家屋調査士の業務日誌)

山口県下関市在住のオヤジです。何気なく目にした測量の現場や日常の風景なんかの写真を気ままに綴っています。

Y型に挑む

2012年06月13日 | 業務日誌


網平均というからには、単路線はどうよ、という感はありますが、、ただ、3方向からの観測作業は、現地の配点状況にもよるでしょうが、単路線に比べて単純に考えても1.5倍以上の作業量になります。
幸いにも時間的余裕がありましたので、(ハッキリ言うと暇なので)ここは一発!Y型の結合多角方式による観測を実施して『Monkey,Net』による厳密網平均計算にチャレンジしました。

 街区多角点10C48

 交点4-2付近

出発点の街区多角点3点では、方向取付をしてません。つまり水平角を測っていません。避雷針とかビルの角を鉛直角1対回で観測し定数点検を行います。前視点に斜距離2セット×正・反=4回観測します。さらに後視点方向には距離観測しません。  これらは、土地家屋調査士業務ではやり慣れない観測方法なので、慣れるまでは慎重に、、、とオヤジ自らにいいきかせる。
 オヤジのTS(トータルステーション)では『Monkey,Net』で使うapaファイルが使えないようなので、観測手簿は手書きです。器械を据えかえる前に、関数電卓で必ず水平角2対回、鉛直角1対回の格差点検をします。
それと器械高、目標高をコンベで測ります。意外とこれが重要で下手をすると『Monkey,Net』の高低網平均計算でNGが出て後々悩む事になります。これによる再測量は、、、あまりにも辛い(経験有り、、、)

点検計算を見てみると意外にも、路線長の長いほうが閉合差が小さいつまり精度が良い?という事ですが、、
ウウーン、、今更ながら、測量は奥が深い、、
今回幸いにも精度範囲内に収まったようです。半日がかりの作業が報われ、、ホッとするオヤジであった。



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1 コメント

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高低網 (元住人)
2012-06-14 06:56:16
我々の業務にはほとんど標高は不要ですので、水平網が問題なければ高低網は制限を超えても放っておくという手もあります。
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