気まぐれ野帳(下関市在住おやじ土地家屋調査士の業務日誌)

山口県下関市在住のオヤジです。何気なく目にした測量の現場や日常の風景なんかの写真を気ままに綴っています。

オヤジ 空白地にぶつかる

2021年11月01日 | 業務日誌
衆院選も終わり山口県は「保守大国」ということが分かった訳ですが
オヤジたちの業界では、山口県特有の「山地番」問題に遭遇することがしばしばあります



最近、次男がぶらぶらしているようなので現場を手伝わせております
市内羽山町にて

山地番とは、何ぞやというわけですが詳しい話は地元調査士会では
たびたび講習会を行ったりしてお勉強の機会は与えられておりますが
どうも、オヤジはその点について不勉強であります
って自慢すなっ!
結局諸説ありますが、明治期に藩(県)の財政難により地押し調査が「山林」については省略されたということらしい



旧公図とか和紙公図とか呼ばれているものには「山」とだけ記載されており
「地番」がありません

で、最終的に「山林絵図」というものを何処かから引っ張り出してきて
参考資料にするわけですが
この「山林絵図」は絵図というだけあっていろいろと問題を含んだ資料であり
直接証拠資料としては扱ってはならない決まりになっております

ただ今回は、登記所や市それから県そして国(財務局)最後に本会(調査士会事務局)にもお願いして
探したのですが「山林絵図」は見つかりませんでした

財務局には、国有地ではないとの証言だけもらっておりますが
無主の不動産として国有地扱いにしてもらえないか打診しましたが、どうも無理みたいです
また同様のケースの判例をみても、無主の不動産だからと言って容易に国有地であるというのは
なかなか難しいようであります
また最後の手段の「筆界特定制度」も相手方の地番が無ければ、どうも受付不可のようですし
登記所へは「相談票」を二度ほど提出しましたが山地番を探してくださいの繰り返しです
あらたに地番をつけるということはこのような場合は無理なようです


チーズは何処へ消えた、、ならぬ
地番は、どこに消えたであります

えらいとこで乗り上げてしまったオヤジであった









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