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気まぐれ野帳(下関市在住おやじ土地家屋調査士の業務日誌)

山口県下関市在住のオヤジです。何気なく目にした測量の現場や日常の風景なんかの写真を気ままに綴っています。

オヤジ 文学の中の「測量」を読む

2013年05月21日 | おやじの本棚
文学の中で「測量」が出てくるといえば、何といっても初めに
『剱岳』新田次郎著でしょう、何回か読み直しましたし
映画も相方と鑑賞いたしました
当時の測量官吏の執念のような物語ですが
読後感はあっさりと爽やかです

 下関市東亜大学を望む

次に何が来るかといえば、『城』F.カフカ著というのもあります
測量師Kというのが、測量の依頼のあった城に行くのですが、途中で何やカヤとあって
作者が何を言いたかったのかよく分からない、何のこっちゃの連続の物語です
しかも未完ということです
何を隠そうオヤジの本棚に、途中で掘り出されて今も埃(ほこり)をかぶっています

 市役所職員エレベータホールから市内を望む

そして最近読んだものに、『小磐梯(こばんだい)』井上靖 著があります
短編ですが、一応主人公は測量技師という設定です

 窓外を眺めていたら、市の職員に「黄昏タイムですか」とからかわれる

当時は郡役所が納税の仕事を受け持っており、管轄下の農村の耕作面積を一年おきに調べて、増耕の分に対して課税するための調査を行っておりました。(中略)郡役所で私はそうした仕事を、詰まりその頃の言葉で言うと地押(じおし)調査の仕事をさせられており、その時の出張も、檜原村に包括される磐梯山北麓、詰まり一般に裏磐梯と呼ばれている地方の山間に散らばっている幾つかの小さなの耕作面積を調べるのが目的でありました。

『小磐梯(こばんだい)』井上靖 著より




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