先日の話の続きになってしまうが
そう頻繁に行かない場所にもかかわらず
浅草橋には馴染みがあり好きなお店がある。
有名な名まえを間違えてしまうお人形の老舗もあるが
問屋さんなどもいろいろあり、控えめながらも活気がある街だ。
そんな街に、江戸時代から引き継がれ現在5代目という
老舗の佃煮屋さん「鮒佐」がある。
地味で目立たない店構えで、お店に入っても
ガラスケースの中に詰め合わせの見本が入っているだけの
いたってシンプルな老舗然としたお店だ。
私が気に入っていたのは、折詰めは折詰めでも
見た目にかわいい曲物をよく買っていた。
昆布や牛蒡、海老にあさり、しらすと5種類くらい入った
詰め合わせだ。
お味の方はというと、はじめていただいた時には
かなりビックリだった。
江戸前醤油の味が強く、余計なものは入っていない
いわゆる昔ながらの辛口の佃煮だ。
包装紙も昔っぽく、特に広重風の絵の包装がとてもいい感じだ。
ロンドンに住んでいる佃煮好きの日本人のお友だちにも
おみやげでよく持っていったりしたものだ。
未だに薪を使って作っているというから
歴史ある老舗と簡単には言っているが
たいへんなご苦労もおありなのだろうなぁと思ってしまう。
それともう一つは、寒くても暑くてもいつも外にまで人が並んでいる
街の中華屋さん「水新菜館」だ。
家族でキビキビ働いていて気持がいい。
行くと広東麺を頼むが洗面器のように
大きな器にはいつも驚いてしまう。
何のことはない結局ペロリと完食してしまうのだが。
いつもと違う街はミニトリップのようで楽しめる。
東京の街はつくづくおもしろい。